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上智大学文学部哲学科 青田麻未助教ゼミ志望理由書例:環境美学と日常美学を研究する

議論の整理

青田麻未助教は、環境美学、日常美学、英米系環境美学、都市美学、居住空間の美学を専門としている。美学は芸術作品だけを対象にする分野と思われがちだが、現代の環境美学・日常美学は、都市、自宅、風景、服装、音、身体の動きなど、生活の中で感性が働く場面を哲学的に扱う。

共通の前提は、人間は世界を機能や効率だけでなく、感じ方や雰囲気を通して理解しているという点である。論点は、美を美術館の中に限定するのか、それとも日常の環境との関係の中で捉え直すのかにある。私は、都市の再開発や住環境の整備が便利さを高める一方で、そこに暮らす人の感性や愛着を十分に扱っていないことに問題意識を持った。

問題発見

私が研究したい問題は、都市や住まいの設計において、日常の美的経験をどのように評価できるかである。安全性や経済性は数値化しやすいが、落ち着き、親しみ、季節感、居場所としての心地よさは政策や設計の議論から抜け落ちやすい。

しかし、生活者がある場所を大切に思えるかどうかは、地域への参加や孤立の防止にも関わる。美的経験を個人の好みに閉じ込めず、公共的に語る方法が必要である。

論証

都市空間では、道路、建物、広告、植栽、照明、騒音が一体となって経験される。人はそれらを個別の対象としてではなく、生活の背景として感じ取る。そのため、環境の美は、作品鑑賞のように対象を切り離して評価するだけでは捉えきれない。

一方で、美的価値を完全に主観的な好みとすると、公共空間の質を議論できなくなる。日常美学は、個人の感性を出発点にしながら、なぜその環境が人の行動や記憶に影響するのかを言語化する枠組みを与える。

解決策or結論or結果

私は上智大学文学部哲学科で、青田助教の環境美学・日常美学に学び、都市と住まいにおける感性の働きを研究したい。具体的には、再開発された街区と昔ながらの商店街、集合住宅と戸建住宅、公園と駅前広場を比較し、人がどのような要素に居心地や違和感を覚えるのかを考察したい。

将来は、まちづくりや文化政策の分野で、効率だけでは測れない生活環境の価値を言葉にできる人材になりたい。そのために、美学、芸術学、哲学的記述、質的調査の方法を学びたい。

解決策or結論or結果の吟味

日常の美を重視する議論には、評価が曖昧で実務に使いにくいという批判がある。たしかに、快適さや美しさは人によって異なる。

それでも、感性の問題を扱わなければ、都市は便利だが記憶に残らない空間になりかねない。私は、主観性を排除するのではなく、複数の経験を比較し、共有可能な言葉へと整える研究を行いたい。青田助教の下で、生活世界の美を公共的に考える哲学を学びたい。

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