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上智大学文学部哲学科 梅田孝太助教ゼミ志望理由書例:ニーチェとショーペンハウアーから生の困難を研究する

議論の整理

梅田孝太助教は、近現代ドイツ哲学、倫理学、思想史、ニーチェ、ショーペンハウアー、生の哲学を専門としている。研究紹介では、ニヒリズムといかに向き合うか、近代社会における生の困難をどう乗り越えるかを思想史的に考察し、現代社会における実践的意義を道徳哲学の立場から明らかにする関心が示されている。

共通の前提は、哲学は抽象的な体系だけでなく、生きづらさ、欲望、価値の喪失といった実存的問題に応答する営みでもあるという点である。論点は、ニヒリズムを単なる絶望として捉えるのか、それとも価値を問い直す契機として捉えるのかにある。私は、将来への不安やSNS上の比較によって自己評価が揺らぐ現代の若者の問題に関心を持った。

問題発見

私が研究したい問題は、近代以降の「生きる意味」の揺らぎを、ニーチェとショーペンハウアーの思想からどのように考え直せるかである。豊かさや自由が広がっても、人は必ずしも自分の生を肯定できるわけではない。

特に、成功や幸福の基準が社会的に可視化される現代では、他者との比較が生の価値を外側から決めてしまう。哲学は、その前提を疑い、自分の生をどのように引き受けるかを考える力を与える。

論証

ショーペンハウアーは、欲望が満たされても新たな欲望が生じる人間の苦しみを鋭く捉えた。これは、消費や承認を追い続けても満足に到達しにくい現代社会の構造と重なる。

ニーチェは、既存の価値が力を失った状況をニヒリズムとして捉えながら、価値の創造や生の肯定を問うた。ここから、問題は苦しみをなくすことだけでなく、苦しみを含む生をどう解釈し直すかにあると考えられる。

解決策or結論or結果

私は上智大学文学部哲学科で、梅田助教の近現代ドイツ哲学と倫理学に学び、現代の若者が感じる生きづらさを生の哲学から研究したい。具体的には、ニーチェのニヒリズム論、ショーペンハウアーの欲望論、現代の承認欲求や比較文化を結びつけ、価値喪失の経験をどう乗り越えられるのかを考察したい。

将来は、教育や対人支援の分野で、悩みを単に心理的問題として処理するだけでなく、価値や生き方を問い直す哲学的対話に関わりたい。そのために、倫理学、思想史、ドイツ語文献講読を基礎から学びたい。

解決策or結論or結果の吟味

生きづらさを哲学で考えることには、現実の制度や経済的困難を軽視する危険がある。失業、貧困、孤立は思想だけで解決できない。

しかし、制度的支援が必要な場面でも、人が自分の経験をどう意味づけるかは重要である。私は、心理学や社会政策に哲学を置き換えるのではなく、それらと接続しながら、生の意味を問う研究をしたい。梅田助教の下で、思想史を現代の倫理的課題へ開く方法を学びたい。

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