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上智大学文学部国文学科 葛西太一准教授ゼミ志望理由書例:古事記・日本書紀・風土記から上代文学を研究する

議論の整理

葛西太一准教授は、日本書紀、古事記、風土記を中心とした上代文学を専門としている。上代文学は、神話、王権、地域伝承、歌謡、地名由来、歴史叙述が混ざり合う領域であり、文学研究と歴史研究、民俗研究の接点に位置する。

共通の前提は、古事記や日本書紀は単なる古代史の記録ではなく、語りの構成、神話的想像力、政治的意図を含む文学テクストでもあるという点である。論点は、上代文献を史実の材料として読むのか、語りがどのように世界と王権を構成したのかに注目するのかにある。

問題発見

私が研究したい問題は、古事記・日本書紀・風土記において、地域の伝承が中央の王権秩序とどのように接続されたかである。風土記には、地名、土地の産物、神話、地域の記憶が記される。

そこには、中央から見た地域像と、地域に残る伝承の両方が含まれる。上代文学を読むことで、日本列島の多様な記憶が国家的な物語に組み込まれる過程を考えたい。

論証

古事記や日本書紀は、王権の正統性を語るために神話を構成した。一方、風土記は地域ごとの土地の記憶を含み、中央の歴史叙述とは異なる視点を持つ。

同じ神や地名が複数の文献で異なって語られる場合、その差異に注目することで、中央と地域の関係が見える。本文校異、語彙、説話構造、地理的背景を合わせて読む必要がある。

解決策or結論or結果

私は上智大学文学部国文学科で、葛西准教授の上代文学研究に学び、風土記における地名起源説話と王権の関係を研究したい。具体的には、『出雲国風土記』や『常陸国風土記』を対象に、神話、地名、土地の産物、中央への報告形式を比較したい。

将来は、地域文化や古典教育の分野で、古代文献を地域の記憶を読み解く手がかりとして伝えたい。そのために、上代特殊仮名遣い、古代語、神話研究、古代史の基礎を学びたい。

解決策or結論or結果の吟味

上代文献を地域の声として読むことには、国家によって編纂された資料である点を忘れる危険がある。風土記も中央への報告文書であり、地域そのものの生の声ではない。

私は、文献の成立条件を踏まえながら、語りの差異や矛盾を丁寧に読むことで、中央と地域の交渉を考えたい。葛西准教授の下で、上代文学を神話、政治、土地の記憶が交差する場として研究したい。

特に、地名起源説話に現れる神や人物の行動を比較し、地域が自らの土地をどのような価値ある場所として語ろうとしたのかを考察したい。

本文の異同にも注意したい。

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