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上智大学文学部史学科 笹川裕史教授ゼミ志望理由書例:中国近現代社会政治史を研究する

議論の整理

笹川裕史教授は、中国近現代史、とくに中華民国・中華人民共和国の社会史を専門としている。研究課題には、中国共産党権力の社会への浸透、戦時戦後中国の社会秩序と政治文化、農村振興策の比較研究などがあり、政治権力と基層社会の関係を重視している。

共通の前提は、中国近現代史は国家指導者や政党の動きだけでなく、農村、地域社会、生活秩序の変化から理解する必要があるという点である。論点は、革命や国家建設を上からの政策として見るのか、地域社会がそれをどう受け止め、変形させたのかまで見るのかにある。

問題発見

私が研究したい問題は、20世紀中国において、国家権力が農村社会へ浸透する過程で、地域の秩序や人々の生活がどのように変化したかである。近代国家は教育、徴税、治安、土地政策を通じて社会を変えようとする。

しかし、政策は現場で必ずしもそのまま実行されない。地方幹部、村落の慣行、家族関係、戦争の経験が絡み合い、国家と社会の関係は複雑に変化する。

論証

中国近現代史では、戦争、革命、内戦、社会主義建設が短期間に重なった。国家が社会を動員する力は強まったが、それは地域社会の協力や抵抗なしには実現しなかった。

農村政策を分析すれば、国家の理念と生活現場の差が見える。地方文書、回想録、統計、新聞を組み合わせることで、権力がどのように日常へ入り込んだのかを検証できる。

解決策or結論or結果

私は上智大学文学部史学科で、笹川教授の中国近現代社会政治史に学び、1950年代中国の農村政策と地域社会の変化を研究したい。具体的には、土地改革や農村振興策を対象に、政策文書と地域資料を比較し、国家権力の浸透と矛盾を考察したい。

将来は、東アジア地域研究や国際理解教育の分野で、現在の日中関係を歴史的に考えられる人材になりたい。そのために、中国語史料読解、中国近現代史、社会史の方法を学びたい。

解決策or結論or結果の吟味

国家と社会の関係を研究すると、権力の抑圧だけに注目してしまう危険がある。一方で、政策を発展の物語としてのみ見ることも不十分である。

私は、政策の理念、現場の実施、住民の対応を分けて検討したい。笹川教授の下で、中国近現代史を政治史と生活史の交差点から研究し、単純な評価を避けた理解を目指したい。

特に、中央の政策文書と地方資料を照合することで、国家が社会を変えようとした過程だけでなく、社会の側が国家をどう受け止めたのかを明らかにしたい。

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