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上智大学文学部史学科 川村信三教授ゼミ志望理由書例:戦国期日本とイエズス会の日欧文化交渉を研究する

議論の整理

川村信三教授は、日本戦国期から近世初期にかけての宗教と社会の関係、日欧文化交渉史を専門としている。16、17世紀の日本とヨーロッパの交流に軸足を置き、キリスト教史と日本近世史を結び、イエズス会の国際的展開と戦国末期日本社会を交渉史の視点から読み解いている。

共通の前提は、キリシタン史は日本史の一部であると同時に、グローバルな宗教・情報・人の移動の中で理解すべき対象であるという点である。論点は、宣教師を外来勢力としてのみ捉えるのか、日本社会の側がどのように受容し変容させたのかまで見るのかにある。

問題発見

私が研究したい問題は、戦国期から近世初期の日本で、キリスト教が地域社会や権力秩序にどのように入り込み、どのような交渉を生んだかである。布教は信仰の問題であると同時に、貿易、外交、教育、医療、情報伝達とも結びついていた。

異文化接触を単純な受容や拒絶として見るのではなく、双方が相手を理解し、誤解し、利用し、変化した過程として考えたい。

論証

イエズス会は世界各地で布教を行い、地域の言語や文化を学びながら活動した。そのため、日本での布教もヨーロッパ側の一方的な押しつけではなく、地域の政治権力や商業ネットワークとの交渉の中で進んだ。

一方で、宗教的普遍主義と地域社会の慣習は常に緊張をはらむ。キリシタン文書や宣教師報告、日本側史料を比較すれば、同じ出来事が異なる文脈でどう記述されたかを検討できる。

解決策or結論or結果

私は上智大学文学部史学科で、川村教授の宗教史・日欧文化交渉史に学び、戦国期日本におけるキリスト教受容と地域社会の変化を研究したい。具体的には、九州のキリシタン大名領を中心に、宣教師報告、キリシタン文書、地域史料を比較したい。

将来は、博物館や文化交流の分野で、宗教と異文化接触の歴史を分かりやすく伝える仕事に関わりたい。そのために、日本近世史、宗教学、ラテン語・欧文史料読解を学びたい。

解決策or結論or結果の吟味

日欧文化交渉を強調すると、地域社会内部の権力関係や民衆の経験が見えにくくなる危険がある。宣教師や大名だけを見ても、信仰が生活の中でどう意味を持ったかは分からない。

私は、国際的な交渉史と地域社会史を接続して考えたい。川村教授の下で、日本史とキリスト教史の境界を越え、異文化接触の複雑さを史料に即して研究したい。

その際、宣教師報告と日本側史料の語りの差を丁寧に読み、同じ出来事が異なる価値観の中でどのように理解されたのかを検証したい。

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