議論の整理
中澤克昭教授は、日本中世の社会史・文化史を専門とし、城郭・住宅の社会的機能、人と動物の関係史を研究している。文献史料だけでなく、絵画史料や考古学的知見も用い、院政期から戦国時代の人々の感じ方、考え方、行動様式を探っている。
共通の前提は、中世社会は政治事件だけでなく、住まい、空間、狩猟、動物との関係からも理解できるという点である。論点は、城郭を軍事施設としてのみ見るのか、権威、生活、地域支配を示す社会的装置として見るのかにある。
問題発見
私が研究したい問題は、日本中世の城郭や住宅が、人々の身分秩序や地域支配をどのように表していたかである。建物や空間は単なる背景ではなく、誰がどこに座り、誰が入れるかによって権力関係を示す。
また、狩猟や動物利用を考えることで、人間中心に語られがちな中世社会を別の角度から見直せる。
論証
文献史料には、儀礼、移動、贈与、争いの記録が残る。そこに絵画史料や遺跡を組み合わせると、空間の使われ方や身分秩序を具体的に検討できる。
人と動物の関係史は、狩猟、信仰、食、贈答、権威の表象と関わる。動物をどう扱ったかを調べることで、中世の人々の自然観や社会秩序を読み取れる。
解決策or結論or結果
私は上智大学文学部史学科で、中澤教授の日本中世社会史に学び、城郭・住宅空間と人と動物の関係を研究したい。具体的には、武家住宅や城郭の空間構成、狩猟に関する記録、絵巻物を用い、権力と生活の関係を分析したい。
将来は、文化財や地域史の分野で、史跡や絵画資料を通じて中世社会を伝える仕事に関わりたい。そのために、古文書読解、日本中世史、考古資料の読み方を学びたい。
解決策or結論or結果の吟味
空間や動物から歴史を読む方法には、史料の断片性という課題がある。残された絵画や遺構が、当時の一般的な姿をどこまで示すかは慎重に考える必要がある。
私は、複数の史料を照合し、過度な推測を避けたい。中澤教授の下で、文献・絵画・遺跡を総合し、現代の常識を相対化する中世史研究を行いたい。
特に、城郭や住宅を権力者の所有物としてだけでなく、そこに出入りする人々や動物、儀礼、移動の場として捉えることで、中世社会の手触りを復元したい。
この研究を通じて、現代人が当然と思う住まい、境界、動物観が歴史的に形成されたものであることを明らかにしたい。
さらに、地域に残る城跡や伝承を文献史料と照合し、観光資源として消費されがちな中世像を学術的に見直したい。



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