議論の整理
杉谷陽子教授は、顧客視点のブランド構築戦略に関する実証研究を行っている。ブランドは企業が一方的に作るロゴや広告ではなく、顧客が商品やサービスを体験し、他者と共有し、記憶する過程で形成される。企業の意図と顧客の受け止め方にはずれが生じることも多い。
共通の前提は、ブランド価値は顧客の認識によって成立するという点である。論点は、企業が発信するブランドイメージと、顧客が実際に感じる価値をどのように一致させるかにある。私は、機能が似ている商品でも、ブランドによって信頼感や選びやすさが大きく変わることに関心を持った。
問題発見
私が研究したい問題は、顧客がブランドに信頼や愛着を持つ条件は何かである。広告で魅力的に見えても、購入後の体験や顧客対応が悪ければブランド評価は下がる。
逆に、派手な広告がなくても、利用体験の一貫性や顧客との関係によって強いブランドが形成されることもある。ブランドを企業の所有物ではなく、顧客との関係として分析したい。
論証
顧客視点では、ブランドは認知、期待、購入、使用、再購入、推奨の各段階で評価される。企業が伝えたい価値と顧客が実感する価値が一致するほど、ブランドへの信頼は高まる。
一方で、顧客の評価は属性や文脈によって異なる。若年層、子育て世帯、専門ユーザーなど、顧客ごとに重視する価値は違う。実証研究によって、どの顧客がどの経験を通じてブランドを評価するのかを分析する必要がある。
解決策or結論or結果
私は上智大学経済学部経営学科で、杉谷教授の研究に学び、顧客視点から見たブランド構築を研究したい。具体的には、D2Cブランドやサステナブル商品を対象に、広告、購買体験、使用後評価、口コミがブランド信頼に与える影響を調べたい。
将来は、ブランド戦略や商品企画の分野で、企業都合の訴求ではなく、顧客が実感できる価値を設計する仕事に関わりたい。そのために、消費者行動、ブランド・マネジメント、経営データ分析を学びたい。
解決策or結論or結果の吟味
顧客視点を重視しすぎると、目先の顧客ニーズに合わせるだけになり、企業の独自性が弱まるという批判がある。
私は、顧客の声に従うだけでなく、企業が大切にする価値と顧客経験を結びつける方法を研究したい。杉谷教授の下で、ブランドを広告表現ではなく、長期的な顧客関係の設計として学びたい。



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