議論の整理
中川摩莉子助教は、経営戦略論、競争優位性、組織学習論、イノベーション、クリエイティビティ、探索と深化、マイクロファウンデーションを研究している。企業は既存事業を改善するだけでは成長できない一方、新しい領域を探索しすぎれば現在の収益基盤を失う。
共通の前提は、企業の競争優位は一度獲得すれば固定されるものではなく、学習と変化によって維持されるという点である。論点は、既存能力を深める活動と新しい可能性を探る活動をどう両立するかにある。私は、成功している企業ほど過去の成功体験から抜け出しにくいことに関心を持った。
問題発見
私が研究したい問題は、組織が既存事業の深化と新規事業の探索をどのように両立できるかである。短期的な成果を求めれば既存事業の改善に集中しやすいが、それだけでは環境変化に対応できない。
一方で、新規事業ばかりを追えば、組織内の資源が分散し、収益性が低下する。組織学習の仕組みとして両者をどう設計するかが重要である。
論証
組織学習は、個人の知識が組織の仕組みとして共有され、再利用される過程である。現場の小さな工夫や失敗経験が蓄積されれば、企業の競争力になる。
しかし、組織は効率化が進むほど、既存のルールや評価基準に適合する行動を選びやすい。新しいアイデアは最初から成果を出しにくいため、探索活動を守る制度が必要になる。
解決策or結論or結果
私は上智大学経済学部経営学科で、中川助教の研究に学び、組織学習がイノベーション創出に与える影響を研究したい。具体的には、既存事業を持つ企業の新規事業チームを対象に、評価制度、権限、失敗の共有方法が探索活動に与える影響を分析したい。
将来は、企業の新規事業開発や組織改革に関わり、社員の創造性を一時的なアイデアで終わらせず、組織の競争力へ変える仕事をしたい。そのために、経営戦略論、組織論、アントレプレナーシップを学びたい。
解決策or結論or結果の吟味
探索活動を重視しすぎると、成果が不明確なプロジェクトが増え、組織の規律が弱まるという批判がある。
私は、自由な発想と成果管理を対立させず、学習目標、段階的評価、知識共有を組み合わせた制度を研究したい。特に、失敗した企画を単に評価対象から外すのではなく、次の探索に使える知識として蓄積する仕組みに関心がある。
中川助教の下で、競争優位を人と組織の学習から捉える視点を身につけ、変化の激しい市場でも学び続ける企業の条件を明らかにしたい。



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