議論の整理
中村さやか教授は、医療経済学、応用ミクロ計量経済学、産業組織論を研究している。医療分野では、患者、医師、病院、保険者、政府が複雑に関わる。患者は医療の質を完全には判断できず、医師の判断や保険制度に大きく依存する。
共通の前提は、医療制度は人々の健康を守るために必要だが、費用や利用行動に影響する経済制度でもあるという点である。論点は、医療アクセスを確保しながら、医療費の増加や過剰利用をどう抑えるかにある。私は、誰もが医療を受けられる制度を維持するには、医療の質と費用を同時に考える必要があると感じた。
問題発見
私が研究したい問題は、医療機関間の競争や診療報酬制度が、医療の質と患者の受診行動にどのような影響を与えるかである。医療機関が多い地域では選択肢が増えるが、情報が不足していれば患者は質で選べない。
診療報酬の設計も、医師や病院の行動を変える。制度が適切でなければ、必要な医療が不足したり、不要な医療が増えたりする可能性がある。
論証
医療経済学では、情報の非対称性、保険によるモラルハザード、医療供給者の誘因が重要である。患者は専門知識が乏しく、保険によって自己負担も抑えられるため、通常の市場とは異なる行動が生まれる。
産業組織論の視点を加えると、医療機関の競争、規模、専門化、地域配置が医療サービスの質に影響する。応用ミクロ計量経済学を用いれば、制度変更や地域差を使って政策効果を検証できる。
解決策or結論or結果
私は上智大学経済学部経済学科で、中村教授の研究に学び、医療機関の競争と診療報酬制度が医療の質に与える影響を研究したい。具体的には、地域医療データ、診療報酬改定、患者の受診行動を用い、アクセスと質のバランスを分析したい。
将来は、医療政策やヘルスケア事業の分野で、医療費を抑えるだけでなく患者の健康成果を高める制度づくりに関わりたい。そのために、医療経済学、ミクロ経済学、計量経済学を学びたい。
解決策or結論or結果の吟味
医療を経済分析することには、人の健康を効率性だけで扱う危険があるという批判がある。たしかに、医療は命に関わるため、費用だけで判断できない。
私は、費用削減ではなく、限られた資源で健康成果を高める視点から研究したい。中村教授の下で、医療制度を人々の生活とデータの双方から分析する力を身につけたい。



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