議論の整理
倉田正充教授は、国際経済史、開発経済学、農業経済学、国際協力学を研究している。発展途上国の経済成長を考える時、農業は単なる伝統産業ではない。食料供給、雇用、貧困削減、地域社会の安定に関わる基盤である。
共通の前提は、開発政策は経済成長だけでなく、人々の生活改善と結びつかなければならないという点である。論点は、農業の市場化や国際貿易を進めることが農村の所得向上につながるのか、それとも小規模農家を不安定にするのかにある。私は、国際協力が現地の人々に本当に役立つには、外部からの支援だけでなく現地の経済構造を理解する必要があると考えた。
問題発見
私が研究したい問題は、途上国の小規模農家が市場に参加しながら所得を安定させるには何が必要かである。農産物の価格変動、気候変動、流通インフラの不足、金融へのアクセスの弱さは、農家の生活を不安定にする。
農業支援を単に技術指導として行うだけでは、販売先、価格交渉力、資金調達が改善されなければ所得向上につながりにくい。
論証
開発経済学では、貧困を所得の不足だけでなく、教育、健康、金融、インフラ、制度へのアクセス不足として捉える。農村では、これらの不足が重なり、努力しても市場の利益を得にくい。
農業経済学の視点では、作物選択、流通、協同組合、価格保証、マイクロファイナンスが農家の意思決定に影響する。歴史的な国際経済構造も、途上国の農業の位置づけを左右してきた。
解決策or結論or結果
私は上智大学経済学部経済学科で、倉田教授の研究に学び、小規模農家の市場参加と所得安定を研究したい。具体的には、アジアの農村地域を対象に、農業協同組合、契約栽培、流通インフラ、国際協力事業が農家所得に与える影響を分析したい。
将来は、国際協力や開発金融の分野で、現地の経済構造を踏まえた支援に関わりたい。そのために、開発経済学、農業経済学、データサイエンスを学び、政策や事業を評価できる力を身につけたい。
解決策or結論or結果の吟味
市場参加を進めれば必ず農家が豊かになるわけではない。価格競争にさらされ、リスクが増える場合もある。保護を強めすぎれば、効率性や自立性が損なわれる可能性もある。
私は、市場化か保護かの二択ではなく、リスクを分散しながら農家が交渉力を持てる仕組みを研究したい。倉田教授の下で、国際経済史と開発経済学を結びつけて現実の支援を考えたい。



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