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上智大学 外国語学部 ドイツ語学科 カトリック高等学校対象特別入試 2024年度 小論文 過去問解説

【問題概要】

上智大学 外国語学部 ドイツ語学科 カトリック高等学校対象特別入試 2024年度の小論文過去問です。

【設問文全文】

以下の文章を読んで、設問に答えなさい。課題文は、ポライトネスを、相手との関係を築き、衝突を避けるためのことばの使い分けや言語行動として説明している。文中では、相手に近づき連帯を示すポジティブ・ポライトネスと、相手の自由や距離を尊重するネガティブ・ポライトネスが扱われている。

設問1:以下の文章を読んで、内容を200字以内で要約しなさい。

設問2:文中の2つのポライトネスについて、実例を挙げて説明して下さい。(600字以内)

設問1【解説】

ポライトネスを丁寧語ではなく、関係調整の言語行動として要約します。

設問1【解答例】(192字)

 本文は、ポライトネスを単なる丁寧語ではなく、人間関係を調整する言語行動として説明している。人は会話の中で、相手と親しくなりたい一方、相手の自由や距離も尊重しなければならない。そのため、連帯や共感を示すポジティブ・ポライトネスと、相手に負担をかけないよう配慮するネガティブ・ポライトネスを使い分ける。どちらも相手への敬意を示す方法だが、親密さを強めるか、距離を保つかという働きが異なる。

設問2【解説】

二種類を定義し、友人への誘いと目上の人への依頼を例にします。

設問2【解答例】(559字)

 ポジティブ・ポライトネスとは、相手との親しさや仲間意識を示し、相手に受け入れられていると感じさせる言語行動である。たとえば友人に「一緒に昼ご飯に行こうよ」と誘ったり、相手の服装を「その色、すごく似合っているね」と褒めたりする場合である。共通の話題や冗談を使うことも、相手との距離を縮める働きを持つ。日本語なら、親しい相手にあえてくだけた言い方をすることもこれに当たる。一方、ネガティブ・ポライトネスとは、相手の自由を侵害しないように距離を保ち、負担を小さく見せる言語行動である。たとえば先生に「お忙しいところ恐れ入りますが、この点を教えていただけますか」と頼む場合である。依頼を命令にせず、謝罪や婉曲表現を添えることで、相手が断る余地を残している。店で客が店員に「すみません、少し見せていただけますか」と言う場合も、相手の作業を妨げることへの配慮を示している。両者は対立するものではない。親しい友人にはポジティブ・ポライトネスが自然でも、初対面の相手や目上の人にはネガティブ・ポライトネスが適切になる。逆に、距離を置きすぎると冷たく見え、親しすぎると失礼になることもある。相手が何を望むかを考え、近づく配慮と距離を保つ配慮を選ぶ必要がある。状況、関係、目的に応じて使い分けることが、円滑なコミュニケーションにつながる。

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