【問題概要】
上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科 帰国生入試 2024年度の小論文過去問です。
【設問文全文】
設問:解答は別添の解答用紙に、かならず設問の番号とともに記入すること。ただし解答は番号順でなくてよい。
1. 二重下線部(A)〜(E)の漢字の読みをひらがなで書きなさい。
2. 下線部(ア)について、現在の世の中の状況をそのように形容することに同意する根拠として、問題文中に挙げられているものを3点、答えなさい。
3. 下線部(イ)と問題文のなかで対比的に用いられている語を抜き出しなさい。
4. 下線部(ウ)はどのような状況を形容したものか。具体的でわかりやすい表現で答えなさい。
5. SNSが民主主義と暴力の関係性に対して及ぼしうる影響、果たしうる役割について、問題文では複数の見解が紹介されている。それらの一部を踏まえた上で、この点に関するあなた自身の考えを300字程度までで述べなさい。
6. 問題文では、民主主義には「根気」、「面倒くさいことを引き受け」ることが必要だと述べられている。こうした力を身につけるための具体的な取り組みとして、大学生としてどのようなことが実践できると思うか。あなた自身の考えを300字程度までで述べなさい。
5【解説】
5【解答例】(282字)
SNSは民主主義を弱める面と支える面の両方を持つ。問題文では、極端な議論や排除の言葉が暴力を正当化する危険が示される一方、「発信すること」が直接行動への衝動を抑える力にもなるとされている。私は、SNSは設計と使い方次第で民主主義の訓練の場になり得ると考える。匿名で相手を攻撃するだけなら、孤立や憎悪を増幅する。しかし、少数者の声を可視化し、政治に対して言葉で異議を届ける場として使えば、暴力以外の出口を作れる。重要なのは、拡散の速さに流されず、根拠を確認し、反対意見を人格攻撃に変えない態度である。大学生も投稿前に事実を調べ、対話を断たない使い方を学ぶべきである。
6【解説】
6【解答例】(274字)
大学生が実践できる取り組みは、異なる意見を持つ人と継続的に話し合う場を作ることである。民主主義には「根気」と「面倒くさいことを引き受け」る姿勢が必要だと本文は述べる。授業やゼミ、学生団体で、政治、ジェンダー、移民、地域課題など意見が分かれるテーマを扱い、相手の発言を要約してから反論するルールを設けるとよい。また、大学外の自治体議会の傍聴、署名活動、地域ボランティアに参加すれば、政治を遠いものではなく生活の問題として理解できる。すぐに結論を出さず、言葉で関係を保つ経験を積むことが、暴力を遠ざける力になる。小さな合意形成を重ねることが実践になる。



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