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上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科 帰国生入試 2020年度 小論文 過去問解説

【問題概要】

上智大学 外国語学部 ポルトガル語学科 帰国生入試 2020年度の小論文過去問です。

【設問文全文】

次の文章を読んで、以下の設問に答えなさい。

「私は人間だ。人間に関することで私に無関係なことはない」。グローバル主義とは経済だけの話ではなく、人間は皆、グローバルな責任を負い、推進すべき共通の利益があるという意味である。環境をグローバルに保護すること、平和、予測可能で開かれて安定した世界経済、経済発展は世界の公共財である。グローバルな公共財というのは、各国が協力して初めて実現する。

1. この文章の要旨を300字程度でまとめなさい。

2. 文中で使われている以下の言葉について80〜100字程度で説明しなさい。(1)絶対的貧困 (2)欧州連合(EU) (3)地球温暖化

3. グローバル主義(グローバリズム)を貴方はどう思いますか。250字程度であなたの考えをまとめて下さい。

設問1【解説】

グローバル公共財、国家の役割、外国人への責任転嫁批判を中心にまとめます。

設問1【解答例】(280字)

 筆者は、グローバル主義を経済だけの新自由主義としてではなく、人類共通の責任と公共財を守る考え方として捉える。環境保護、平和、安定した世界経済、経済発展は一国だけでは実現できず、国際制度と各国協力が必要である。ただし、国家は依然として国民の同意と民主主義の基盤であり、国境をなくすことはできない。移民や貿易をめぐる政策も、国内の支持なしには続かない。さらに、貿易や外国人を格差の主因とみなすのは問題の本質を隠す。各国は国内の不安に向き合いつつ、国内問題を外国人のせいにするのではなく、協調的なグローバル主義を守るべきだと論じている。責任は国内と世界の双方に及ぶ。

設問2【解説】

各語を本文の文脈に合わせ、80〜100字程度で説明します。

設問2(1)【解答例】(87字)

 絶対的貧困とは、衣食住、医療、教育など人間が生きるために最低限必要な条件を満たせない状態である。相対的な格差ではなく、生命や健康を維持する基礎的な生活水準を下回る貧困を指す。

設問2(2)【解答例】(87字)

 欧州連合(EU)とは、欧州諸国が経済、法、政治の協力を深めるために作った地域統合体である。単一市場や共通通貨、域内移動の自由などを通じて、戦争の再発防止と共同の繁栄を目指す。

設問2(3)【解答例】(86字)

 地球温暖化とは、人間活動による温室効果ガスの増加で地球全体の平均気温が上がる現象である。異常気象、海面上昇、生態系破壊を引き起こし、一国だけでは解決できない環境問題である。

設問3【解説】

国際協力の必要性と国内不安への配慮を両立させます。

設問3【解答例】(227字)

 私は、グローバル主義は必要だが、国内の生活不安を無視して進めるべきではないと考える。気候変動、感染症、金融危機、難民問題は国境を越えるため、一国主義では解決できない。しかし、国際協力が一部の企業や富裕層だけを利するように見えれば、人々は反発し、排外主義が強まる。だから必要なのは、協調的なグローバル主義である。国際公共財を守りつつ、国内では再分配、雇用、医療、教育を整え、国民が協力の意味を実感できる形にすべきである。それが持続的な国際協力の条件である。

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