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鳥取大学 地域学部地域創造コース 前期日程 2025年度 小論文過去問解説(物流EC)

鳥取大学 地域学部地域創造コース 前期日程 2025年度 小論文過去問解説(物流EC)

問1【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 400字以内
  • 意見論述の要求: なし
  • 選択テンプレート: 自由形式
  • 判定根拠: 資料1に示されたECの発達について、その背景にある生活変化を具体的に説明する問題であり、意見論述ではないため。

設問文

問 1 資料 1 にある EC の発達の背景には、私たちの生活の変化が影響している。 EC の発達に影響を与えた生活のさまざまな変化について、400字以内で具体的に記述しなさい。

課題文・資料の整理

資料1は、宅配便取扱個数が1985年の4億9300万個から2022年の50億600万個へ増え、物販系EC市場も拡大していることを示す。ECの発達は、単なる技術進歩だけでなく、消費者の生活時間、買い物場所、家族構成、情報環境の変化と結びついている。

解答プロセス

設問は「生活のさまざまな変化」を求めているため、一つの理由だけに絞らない。

答案では、スマートフォンの普及、共働きや単身世帯の増加、営業時間に縛られない買い物需要、地方や高齢者の買い物困難、感染症以後の非対面志向を挙げ、これらがEC利用を増やした流れを説明する。

問1【解答】

ECの発達には、生活時間と買い物行動の変化が影響している。共働き世帯や単身世帯が増え、店舗の営業時間に合わせて買い物をする余裕が小さくなったため、夜間や移動中にも注文できるECの利便性が高まった。また、スマートフォンの普及により、価格比較、口コミ確認、決済が手元で完結し、買い物が日常的な情報行動の一部になった。さらに、地方の商店減少、高齢化、交通弱者の増加によって、実店舗に行きにくい人にとってECは生活を支える手段になった。感染症拡大以後は、非対面で商品を受け取りたいという意識も強まった。こうした時間、地域、情報、衛生意識の変化が、宅配便の増加とEC市場の拡大を促した。

字数カウント: 288字

問2【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 600字以内
  • 意見論述の要求: あり
  • 選択テンプレート: 5STEPs法
  • 判定根拠: ECの発達とドローン物流について、期待される効果と懸念される課題を具体的に述べる問題であるため。

設問文

問 2 資料 1 と 2 にある EC の発達とそれにともなうドローンを利用した物流について、今後これが発展した場合に期待される効果と懸念される課題としてどのようなことが考えられるか。それぞれについてあわせて600字以内で具体的に記述しなさい。

課題文・資料の整理

資料1は、ECの拡大によって宅配便が急増していることを示す。資料2は、ドローン物流がラストワンマイル、災害時輸送、医療物資配送、離島・過疎地配送、環境負荷低減に役立つ可能性を示す一方、配送の増大や安全性、運用上の課題を考える必要がある。

解答プロセス

5STEPに当てはめた書き方

STEP1 議論の整理

ECの発達で宅配需要が増え、ドローン物流がその一部を担う可能性がある。

設問要件対応: 「資料1と2にあるECの発達とドローン物流」を整理する。

STEP2 問題発見

便利さが増す一方、物流負担、安全性、地域での受容という課題が発生する。

設問要件対応: 「期待される効果」と「懸念される課題」を分ける。

STEP3 論証

地方・高齢者・災害時支援では効果が大きいが、天候、事故、騒音、個人情報、拠点整備が制約になる。

設問要件対応: 効果と課題を具体例で説明する。

STEP4 結論

生活インフラとして使うことを優先すべきだとまとめる。

設問要件対応: 今後の発展について自分の考えを示す。

STEP5 吟味

技術だけで解決できるとせず、住民合意や安全基準が必要だと補う。

設問要件対応: 懸念点を踏まえて一面的な答案を避ける。

問2【解答】

ECの発達は、買い物の時間や場所の制約を小さくし、地方や高齢者にとっても商品を入手しやすくする可能性を持つ。さらにドローン物流が実用化されれば、山間部や離島など、配送効率が低い地域への小口配送を支えられる。

問題は、便利さの裏側で物流負担が増える点である。少量・即日配送が当然になれば、配送員不足、再配達、環境負荷が大きくなる。ドローンも、天候、騒音、落下事故、飛行ルート、個人情報保護などの課題を抱える。

期待できることは、医薬品や日用品の緊急配送、災害時の孤立地域支援である。地域の商店や自治体と連携すれば、単なる通販の効率化ではなく、生活インフラとして機能する。

私は、ドローン物流は都市の便利さをさらに高めるためだけでなく、地域の生活を守る目的で優先的に使うべきだと考える。採算性の低い地域ほど、公共交通や福祉と結びつける意義が大きい。

ただし、技術を導入すれば自動的に地域課題が解決するわけではない。住民合意、安全基準、配送拠点、人材育成を整え、既存の物流や商店を補完する形で使うことが必要である。

字数カウント: 450字

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