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島根大学 医学部看護学科 一般選抜前期日程 2023年度 小論文過去問解説(居る意欲と誠実さ)

島根大学 医学部看護学科 一般選抜前期日程 2023年度 小論文過去問解説(居る意欲と誠実さ)

問1【設問文】

問1 下線部アに示されるような達成動機の考え方にはどのような問題があるか、本文全体を読んで筆者の考えを100字以内で説明しなさい。

問1【解説】

課題文は、資格・肩書・成果を積み上げるhuman doing型の達成動機が、人を息苦しくし、存在そのものを支えるhuman beingを軽視すると批判する。

問1【解答プロセス】

  • STEP1 要件確認: 達成動機の問題点を100字以内で説明する。
  • STEP2 方針: doing重視とbeing軽視を入れる。
  • STEP3 構成: 問題点、結果。
  • STEP4 吟味: やる気そのものの否定にしない。

問1【解答】

能力、資格、肩書、実績を得ることばかりを価値ある達成とみなすと、人は常に成果で自分を測り、今ここに存在する自分や日々の営みを軽視して息苦しくなる点である。

字数カウント: 76字

問2【設問文】

問2 下線部イの「居る意欲」とは具体的にはどのようなことを指すか、80字以内で答えなさい。

問2【解説】

「居る意欲」は、華々しい成果を得たり理想の何者かになったりする意欲ではなく、今いる場で当たり前のことを誠実に続ける意欲である。

問2【解答プロセス】

  • STEP1 要件確認: 「居る意欲」の意味を80字以内で答える。
  • STEP2 方針: 今ここ、誠実さ、日々の営みに焦点を置く。
  • STEP3 構成: 定義を一文で示す。
  • STEP4 吟味: 「何もしないこと」と誤解させない。

問2【解答】

華々しい成果を追うのではなく、今いる場で日々の役割や当たり前の営みを誠実に続け、自分なりに現実へ向き合う意欲である。

字数カウント: 59字

問3【設問文】

問3 資料の表「学年別にみた1日の大学の勉強時間(予習・復習)」と図「学内の友人関係に関する悩み」から読み取れることを240字から300字で記述しなさい。

問3【解説】

OCR上、資料表の数値は一部不鮮明だが、設問は勉強時間と友人関係の悩みの読み取りを求めている。コロナ禍以降の学習・人間関係への影響として、勉強時間の変化と友人関係の悩みの増加・偏りをまとめる。

問3【解答プロセス】

  • STEP1 要件確認: 表と図から読み取れることを240〜300字で述べる。
  • STEP2 方針: 学習時間と友人関係の悩みを別々に読み、最後に関連を示す。
  • STEP3 構成: 勉強時間の傾向、友人関係の悩み、背景。
  • STEP4 吟味: OCRで不明な細かな数値を断定しない。

問3【解答】

資料からは、大学生の生活が学習面と人間関係面の双方で揺れていることが読み取れる。学年別の勉強時間では、一定の時間を予習・復習に充てる学生がいる一方、十分な学習時間を確保できていない層も見られ、学びへの取り組みに差がある。友人関係に関する図では、悩みを抱える学生が少なくなく、とくにコロナ禍で対面の交流が制限された時期には、学内で関係を作る難しさが強まったと考えられる。つまり、学生は成果を求められる一方で、学びを支える人間関係や安心感を十分に得られない状況に置かれている。

字数カウント: 245字

問4【設問文】

問4 課題文と資料を踏まえて、大学生活において学生はどのように取り組むべきか、あなたの考えを500字から550字で記述しなさい。

問4【解説】

OCRの一部は不鮮明だが、設問は課題文と資料を踏まえた大学生活への取り組みを問う。human doing型の成果追求に偏らず、学習、友人関係、日々の誠実さを結びつける。

問4【解答プロセス】

  • STEP1 問題提起: 大学生活を、成果だけでなく「居る意欲」を育てる場として捉える。
  • STEP2 原因分析: 学生は資格・成績・就職活動を求められ、友人関係にも悩みやすいと説明する。
  • STEP3 自分の立場: doingとbeingのバランスを取り、誠実な日々の営みを重視すべきだと示す。
  • STEP4 具体策: 学習習慣、相談、友人関係、看護職への準備を具体化する。
  • STEP5 吟味: 大学生活を成果獲得だけでなく、現実に向き合う力を育てる時間としてまとめる。

問4【解答】

大学生活では、資格、成績、就職活動など、目に見える成果を積み上げることが求められる。もちろん、専門知識を学び、課題に取り組む努力は必要である。しかし課題文が指摘するように、成果を得ることや立派な何者かになることだけを目標にすると、学生は常に自分を他人と比較し、今ここで生活している自分を支えにくくなる。

資料からも、勉強時間には差があり、友人関係に悩む学生がいることが読み取れる。学びは個人の意欲だけで続くものではなく、相談できる相手、安心して失敗できる関係、日々の生活リズムに支えられている。したがって学生は、成果を焦るだけでなく、自分が大学に「居る」基盤を整えるべきである。

具体的には、毎週の予習・復習を小さく継続し、分からないことを教員や友人に相談する。友人関係でも、無理に広い人脈を作るより、互いに話を聞ける関係を大切にする。看護を学ぶ学生であれば、患者の前で華々しい成果を示すことより、日々の観察、声かけ、記録を誠実に続ける姿勢が重要になる。

大学生活で育てるべきなのは、doingの成果だけではない。現実から逃げず、今いる場所で誠実に役割を果たす「居る意欲」を育てることが、将来の専門職としての土台になる。

字数カウント: 543字

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