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筑波技術大学 学校推薦型選抜・社会人選抜 令和8年度 小論文過去問解説(生成AIとユニバーサル社会)

筑波技術大学 学校推薦型選抜・社会人選抜 令和8年度 小論文過去問解説(生成AIとユニバーサル社会)

設問文

第1問 次の文章を読んで後の問いに答えなさい。 問1 生成AIを使っていない人の主な理由は何か。文章の内容に基づいて、代表的な理由を一つ挙げ、30字以内で説明しなさい。 問2 「生成AIを活用すれば業務効率化できる」という主張において、「生成AIの活用」は業務効率化の必要条件か、十分条件かを判断し、その理由を200字以内で説明しなさい。 問3 文章では、日本は他国と比べて生成AIの導入がやや遅れているとされている。なぜ日本企業の生成AI導入率が他国より低い傾向にあるか、文章の内容を参考にしながら、あなたの意見を加えて200字以内で述べなさい。 第2問 次の文章を読んで後の問いに答えなさい。 問1 筆者は「インクルーシブ」「アクセシブル」「ユニバーサル」という三つの言葉を紹介している。その中で、「ユニバーサル」が他の二つと異なる点は何か。本文に基づいて50字以内で答えなさい。 問2 筆者は「触覚的な学び」を通して子どもたちが「感覚の多様性」に気づくことが重要だと述べている。そうした気づきが、どのように「誰もが参加しやすい社会=ユニバーサルな社会」の実現につながるか。筆者の主張をふまえ、あなたの考えを300字以内で述べなさい。

課題文の要点

第1問の文章は、生成AI利用経験が日本でも増えている一方、使っていない人には「必要ない」「使い方がわからない」といった理由が多いこと、日本企業は他国より活用方針や業務利用の面で遅れが見られることを述べている。導入時の懸念としては、効果的な活用方法がわからないこと、情報漏えいなどのセキュリティリスク、コストが挙げられている。

第2問の文章は、ユニバーサル・ミュージアムや点字学習を題材に、障害者への個別対応を増やすだけではユニバーサルにならないと述べる。筆者は、既存の枠組みにマイノリティを入れるのではなく、視覚中心の鑑賞や学習そのものを変え、触覚など別の感覚を通じて多数派の側も変わることが重要だと考えている。

第1問 問1【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 30字以内
  • 意見論述の要求: なし
  • 選択テンプレート: 自由形式
  • 判定根拠: 文章中の理由を一つ選び、短く説明する抜き出し・要約型の問題であるため。

解答プロセス

本文では、生成AIを使っていない理由として「自分の生活や業務に必要ない」「使い方がわからない」などが示されている。代表的理由を一つに絞り、30字以内で簡潔にまとめる。

第1問 問1【解答】

生活や業務で必要性を感じていないため。

字数カウント: 19字

第1問 問2【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 200字以内
  • 意見論述の要求: あり
  • 選択テンプレート: 5STEPs法
  • 判定根拠: 必要条件・十分条件の判断と理由説明を200字以内で求める短い論述であるため、短くても5STEPで要件を確認する。

解答プロセス

  • STEP1 要件確認: 「必要条件か、十分条件か」を判断し、200字以内で理由を述べる。
  • STEP2 問題設定: 「AすればBできる」は、Aが成り立てばBが成り立つという形である。
  • STEP3 論証: 主張の論理上は、生成AI活用が業務効率化の十分条件として述べられている。
  • STEP4 吟味: 業務効率化は業務改善や分担変更でも可能なので、生成AI活用は必要条件ではない。
  • STEP5 結論: 現実には用途設定や情報管理がなければ効率化しにくい点を添える。

第1問 問2【解答】

この主張において、生成AIの活用は業務効率化の十分条件として述べられている。「活用すれば効率化できる」とは、生成AIを用いることが効率化をもたらすという関係だからである。一方、業務効率化は業務手順の改善や分担変更でも可能なので、生成AIの活用は必要条件ではない。ただし実際には、適切な用途設定や情報管理がなければ十分条件としては成り立ちにくい。

字数カウント: 172字

第1問 問3【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 200字以内
  • 意見論述の要求: あり
  • 選択テンプレート: 5STEPs法
  • 判定根拠: 文章内容を参考にしつつ、自分の意見を加えて理由を200字以内で述べる設問であるため、5STEPで要件を確認する。

解答プロセス

  • STEP1 要件確認: 文章内容を参考にし、自分の意見を加えて200字以内で述べる。
  • STEP2 本文把握: 活用方針の不明確さ、効果的な活用方法、セキュリティ、コストへの懸念を押さえる。
  • STEP3 問題設定: 中小企業では方針を決める人材や時間が不足しやすい。
  • STEP4 論証: 失敗回避の組織文化や現場教育不足により、リスクだけが大きく見えやすい。
  • STEP5 結論: 日本企業の導入率の低さは、方針・人材・文化の複合的要因によるとまとめる。

第1問 問3【解答】

日本企業の導入率が低いのは、文章にあるように、効果的な活用方法がわからず、社内情報の漏えいや費用も懸念されているからだと考える。特に中小企業では活用方針を決める人材や時間が不足しやすい。さらに日本企業では、失敗を避ける意識が強く、まず小さく試して学ぶ体制が弱い。そのため、生成AIを便利な道具として使う前に、リスクだけが大きく見えやすい。

字数カウント: 169字

第2問 問1【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 50字以内
  • 意見論述の要求: なし
  • 選択テンプレート: 自由形式
  • 判定根拠: 本文に基づき、三つの概念の違いを短く説明する問題であるため。

解答プロセス

インクルーシブやアクセシブルは既存の枠組みに入りやすくする発想である。ユニバーサルは、既存の枠組みそのものを変える点が違う。これを50字以内でまとめる。

第2問 問1【解答】

既存の枠組みに入れるのでなく、枠組み自体を変える点。

字数カウント: 26字

第2問 問2【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 300字以内
  • 意見論述の要求: あり
  • 選択テンプレート: 5STEPs法
  • 判定根拠: 筆者の主張を踏まえ、自分の考えを300字以内で述べる短い意見論述であるため、5STEPで要件を確認する。

解答プロセス

  • STEP1 要件確認: 筆者の主張を踏まえ、触覚的な学びとユニバーサルな社会の関係を300字以内で述べる。
  • STEP2 問題設定: 障害者への配慮を追加するだけでは、既存の枠組みは変わらない。
  • STEP3 論証: 触覚的な学びは、視覚中心の当たり前を相対化する。
  • STEP4 解決策: 読む、聞く、さわる、動くなど多様な参加方法を社会に開く。
  • STEP5 結論: 少数者を合わせるのでなく、仕組みそのものを変えることがユニバーサルにつながる。

第2問 問2【解答】

触覚的な学びは、子どもたちに「見ること」だけが理解の方法ではないと気づかせる。点字やさわる鑑賞を、障害者のための特別な支援としてではなく、別の学び方として経験すれば、自分の感覚の使い方も広がる。すると、社会参加の方法を一つに固定せず、読む、聞く、さわる、動くなど多様な方法を認めやすくなる。また、多数派の側が自分の当たり前を見直すため、困っている人だけを変えようとする発想から離れられる。ユニバーサルな社会とは、少数者を既存の仕組みに合わせる社会ではなく、仕組みそのものを多様な参加に開く社会である。

字数カウント: 250字

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