筑波技術大学 保健科学部・共生社会創成学部視覚障害コース 学校推薦型選抜・社会人選抜 2025年度 小論文過去問解説(障害の社会モデルと持続可能な社会)
第1問・問1【解説】
設問文
問1 下線部(ア)の「パラダイムシフト」とは、具体的にはどのような転換のことか。40字以内で説明しなさい。
課題文の整理
課題文は、障害を個人の機能障害だけに帰す見方から、社会の環境や制度が障壁を作るという見方への転換を扱っている。支援の位置づけも、善意ではなく社会が果たすべき責任へと変わる。
設問条件の判定
- 制限字数: 40字以内
- 意見論述の要求: なし
- 選択テンプレート: 自由形式
- 判定根拠: 本文の語句理解を短く説明する読解問題であるため。
解答プロセス
- 設問条件: 「具体的にはどのような転換か」を40字以内で答える。
- 対応方針: 善意による支援から、社会的責任・法令遵守への転換としてまとめる。
- 答案構成: 転換前、転換後の順に一文で示す。
第1問・問1【解答】
善意による支援から法令遵守に基づく社会的責任への転換。
字数カウント: 27字
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第1問・問2【解説】
設問文
問2 下線部(イ)「障害は環境や社会の中に存在している社会的障壁である」とあるが、本文では何が存在している場合に「社会的障壁」となると述べられているか。25字以内で説明しなさい。
設問条件の判定
- 制限字数: 25字以内
- 意見論述の要求: なし
- 選択テンプレート: 自由形式
- 判定根拠: 社会的障壁の定義を本文に即して説明する短答問題であるため。
解答プロセス
- 設問条件: 「何が存在している場合か」を25字以内で答える。
- 対応方針: 物理的、制度的、心理的なバリアをまとめる。
- 答案構成: 生活上のバリアとして一文で示す。
第1問・問2【解答】
生活上の物理的・制度的・心理的バリア。
字数カウント: 19字
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第1問・問3【解説】
設問文
問3 本文では、歩行障害という機能障害があっても障害者とは言えない社会について説明している。この内容を踏まえ、「視覚障害」という機能障害があっても障害者とは言えない社会について、具体例を挙げて、あなたの考えを400字以内で述べなさい。
設問条件の判定
- 制限字数: 400字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 400字以内で、具体例を挙げながら自分の考えを述べるため。
解答プロセス
- STEP1 要件確認: 視覚障害があっても障害者とは言えない社会を、具体例つきで400字以内に述べる。
- STEP2 問題設定: 障害は身体だけでなく、情報・移動・教育・就労環境との関係で生じる。
- STEP3 具体例: 音声案内、点字・触地図、読み上げ対応、教材や職場環境の整備を挙げる。
- STEP4 論証: 社会的障壁が取り除かれれば、視覚障害が生活参加を制限する理由ではなくなる。
- STEP5 結論: 社会側の調整によって能力を発揮できる状態が重要である。
第1問・問3【解答】
視覚障害という機能障害があっても、情報や移動の障壁が十分に取り除かれていれば、その人は社会生活の中で障害者とは言えない状態に近づく。障害は身体の状態だけでなく、社会がどのような環境を用意しているかによって生じるからである。たとえば駅や公共施設に音声案内、点字表示、触地図が整い、スマートフォンやウェブサイトが読み上げに対応していれば、視覚情報に頼らず移動や手続きができる。また学校や職場で点字教材、音声ソフト、試験時間の配慮があれば、学習や仕事の選択肢も広がる。さらに周囲に過度な同情や偏見がなく、必要な支援を当然のものとして求められる雰囲気も欠かせない。災害時の避難情報や交通案内も音声で届けば、生活上の不安はさらに小さくなる。このように、社会が視覚以外の方法で情報と参加の機会を保障すれば、視覚障害は生活を制限する決定的な理由ではなくなる。
字数カウント: 372字
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第2問・問1【解説】
設問文
問1 下線部(ア)「人類がつくったはずの消費社会に、人類自体がコントロールされている」を回避するためには、何が必要だと本文に述べられているか。次のキーワード4つをすべて使い、80字以内でまとめなさい。キーワード:資源、原材料、消費、バランス
課題文の整理
課題文は、消費社会が資源や原材料の利用を拡大し、人間の生活を逆に支配してしまう危険を扱う。回避には、消費と資源利用の均衡を意識する必要がある。
設問条件の判定
- 制限字数: 80字以内
- 意見論述の要求: なし
- 選択テンプレート: 自由形式
- 判定根拠: 指定語句4つをすべて用いる要約問題であるため。
解答プロセス
- 設問条件: 資源、原材料、消費、バランスをすべて入れる。
- 対応方針: 本文の「回避するために必要なこと」を、消費抑制と循環の観点でまとめる。
- 答案構成: 資源・原材料の利用と消費の関係を一文にする。
第2問・問1【解答】
資源や原材料を無制限に使う消費を見直し、必要な利用と再生可能性とのバランスを保つこと。
字数カウント: 43字
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第2問・問2【解説】
設問文
問2 下線部(イ)「地球環境と経済の衝突」を踏まえ、持続可能な社会を築くためには何が必要か、具体例と根拠を挙げて、あなたの考えを400字以内で述べなさい。
設問条件の判定
- 制限字数: 400字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 400字以内で、具体例と根拠を挙げる意見論述であるため。
解答プロセス
- STEP1 要件確認: 「地球環境と経済の衝突」を踏まえ、具体例と根拠を入れて400字以内で述べる。
- STEP2 問題設定: 経済成長が資源消費と廃棄を拡大すれば、将来の生活基盤を失う。
- STEP3 具体例: 修理、再利用、再生可能エネルギー、地域循環の仕組みを挙げる。
- STEP4 論証: 環境負荷を経済活動の外部に押し出さず、循環型の仕組みに組み込む必要を示す。
- STEP5 結論: 利益と環境保全を対立させず、長期的利益として捉える。
第2問・問2【解答】
持続可能な社会を築くには、環境保全を経済活動の妨げと見るのではなく、経済の前提として組み込む必要がある。地球環境が壊れれば、資源、食料、水、健康が損なわれ、経済そのものも続かないからである。具体例として、製品を使い捨てにせず修理や再利用を前提に設計すること、再生可能エネルギーを地域で利用すること、食品ロスを減らして堆肥化し農業に戻すことが挙げられる。企業も、安く大量に売るだけでなく、長く使える製品や回収の仕組みを作れば利益を得ながら廃棄を減らせる。消費者も必要なものを選び、修理や共有を利用することで市場を変えられる。行政は再利用しやすい制度や表示を整え、学校は消費の影響を学ぶ機会を作るべきである。これらは短期的には手間や費用がかかるが、資源輸入への依存や廃棄物処理費を減らし、地域の雇用も生む。必要なのは、環境対策を我慢ではなく、将来の生活と経済を守る投資として考える姿勢である。
字数カウント: 394字



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