【お知らせ】毎年帰国生・自宅浪人生・仮面浪人生始め多くの合格者!慶應小論文対策講座

大阪府立大学 現代システム科学域環境システム学類 前期日程 2012年度 小論文過去問解説(群れと時間)

大阪府立大学 現代システム科学域環境システム学類 前期日程 2012年度 小論文過去問解説(群れと時間)

I-問一【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 100字以内
  • 意見論述の要求: なし
  • 選択テンプレート: 自由形式
  • 判定根拠: 図1と本文から、群れが大きくなるほど捕食成功率が下がる理由を説明する問題であるため。

設問文

傍線①「群れが大きくなればなるほど、オオタカはモリバトを襲いにくくなった」のはなぜか。図1の内容を用いて100字以内で説明せよ。

解答プロセス

図1では、群れが大きいほどタカへの平均反応距離が長くなり、襲撃成功率が下がる。本文は、目の数が増えるため誰かが早く捕食者を発見できると説明する。

I-問一【解答】

群れが大きいほど目の数が増え、誰かが遠くからオオタカを見つけやすくなるため、モリバトは早く逃げ、不意打ちを避けられるから。

字数カウント: 61字

I-問二【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 100字以内
  • 意見論述の要求: なし
  • 選択テンプレート: 自由形式
  • 判定根拠: 本文中の「うすめの効果」の意味をまとめる説明問題であるため。

設問文

傍線②「うすめの効果」とは何か。本文に即して100字以内でまとめよ。

解答プロセス

本文では、群れが大きいほど、捕食者に出会っても自分が狙われる確率が小さくなると説明されている。心理ではなく確率的安全性としてまとめる。

I-問二【解答】

群れの中にいる個体数が多いほど、捕食者に襲われても自分が狙われる確率が低くなり、危険が個体間に分散される効果のこと。

字数カウント: 58字

I-問三【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 250字以内
  • 意見論述の要求: あり
  • 選択テンプレート: 5STEPs法
  • 判定根拠: ダチョウが群れをつくる利点と、それを検証する調査・実験を自分の考えとして述べる問題であるため。

設問文

群れをつくることはダチョウにとってどのように有利な効果をもつのか、また、その効果を検証するためにはどのような調査・実験が必要か、本文を参考にして自分の考えを250字以内で述べよ。

解答プロセス

5STEPに当てはめた書き方

STEP1 議論の整理

本文は、群れが大きいほど一羽あたりの警戒時間は減り、群れ全体の警戒性は高まると述べる。

設問要件対応: 有利な効果を本文から整理する。

STEP2 問題発見

その効果を確かめるには、群れの大きさと採食・警戒・捕食リスクの関係を見る必要がある。

設問要件対応: 検証方法の視点を示す。

STEP3 論証

演繹法を用いる。群れが安全性を高めるなら、大群ほど警戒時間が減り、逃避開始が早くなるはずである。

設問要件対応: 調査・実験の仮説を示す。

STEP4 結論

野外観察と模型捕食者実験を組み合わせる。

設問要件対応: 必要な調査・実験を述べる。

STEP5 吟味

場所や季節、捕食者密度も統制して比較する。

設問要件対応: 検証の妥当性を補う。

I-問三【解答】

群れをつくると、ダチョウは一羽あたりの警戒時間を減らし、その分を採食に使える。同時に、群れ全体では誰かが首を上げている割合が高まり、捕食者を早く発見できるため安全性も増す。さらに、狙われる確率も個体間で薄まる。

検証には、群れの大きさごとに各個体の警戒時間、採食時間、捕食者への反応距離を観察する調査が必要である。さらに、ライオン模型などを一定距離から近づけ、大群と小群で逃避開始距離や反応個体数を比較すれば、群れの安全性と採食上の効果を確かめられる。

字数カウント: 225字

II-問一【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 40字以内
  • 意見論述の要求: なし
  • 選択テンプレート: 自由形式
  • 判定根拠: 本文中の表現を用いて、量的時間と対比される時間の特徴を短く説明する問題であるため。

設問文

傍線①「万人に共通の計測しうる抽象的で等質の量的時間」と対比されている時間の特徴を、本文中の表現を用いて、40字以内で説明せよ。

解答プロセス

本文は、古い時間を「共同体に内在する、自由に伸縮し具象的で質的な流れ」と表現している。指定は40字以内なので、この表現を圧縮する。

II-問一【解答】

共同体に内在し、自由に伸縮する具象的で質的な流れ。

字数カウント: 25字

II-問二【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 100字以内
  • 意見論述の要求: なし
  • 選択テンプレート: 自由形式
  • 判定根拠: 絶対的剰余価値の意味と生み出され方を本文に即して説明する問題であるため。

設問文

傍線②「絶対的剰余価値」とはどのようなものか。あるいはまた、それはどのように産み出されると考えられるのか。100字以内で説明せよ。

解答プロセス

本文では、時間を管理し、機械と労働力を結合させ、労働時間を延長することでより多くの利得を得ることが述べられている。これを剰余価値の発生としてまとめる。

II-問二【解答】

労働時間を支配者が管理し、機械と労働力を一定時間内に結合させ、必要以上に長く働かせることで生産物と利得を増やす価値。

字数カウント: 58字

II-問三【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 150字以内
  • 意見論述の要求: なし
  • 選択テンプレート: 自由形式
  • 判定根拠: 仕事志向労働と時間志向労働を対比して説明する問題であるため。

設問文

傍線③「仕事志向労働」と傍線④「時間志向労働」を対比させ、それぞれの特徴を150字以内でまとめよ。

解答プロセス

仕事志向労働は、納得のいくまで作品を作り込む、主体的で質を重視する労働である。時間志向労働は、定時法に従い、量的時間で管理される労働である。

II-問三【解答】

仕事志向労働は、職人が時間を度外視し、納得のいくまで作品に才能や人格を刻む質的・主体的な労働である。時間は自分のもので、成果の完成度が中心となる。時間志向労働は、抽象的な時間に従って開始・終了を管理され、生産量や効率を重視する労働である。

字数カウント: 119字

II-問四【解説】

設問条件の判定

  • 制限字数: 300字以内
  • 意見論述の要求: あり
  • 選択テンプレート: 5STEPs法
  • 判定根拠: 現代社会に「新しい時間」だけが流れているのか、「古い時間」も存在するのかについて理由を挙げて論じる問題であるため。

設問文

本文では、ヨーロッパにおいてそれまでとは異なったいわば「新しい時間」が発見されたと述べられている。現代社会ではこの「新しい時間」のみが流れているのか、それとも、それまでの「古い時間」も存在しているのか。理由をあげて自分の考えを300字以内で述べよ。

解答プロセス

5STEPに当てはめた書き方

STEP1 議論の整理

新しい時間は計測可能で等質な時間であり、労働や生産を管理する。古い時間は季節、共同体、出来事に結びつく質的な時間である。

設問要件対応: 二つの時間を整理する。

STEP2 問題発見

現代は時計やスケジュールに支配される一方で、人間の生活には質的な時間も残る。

設問要件対応: どちらの立場かを明確にする。

STEP3 論証

演繹法を用いる。人間の経験が出来事や関係で意味づけられる以上、古い時間は消えない。

設問要件対応: 理由を示す。

STEP4 結論

現代にも古い時間は存在する。

設問要件対応: 自分の考えを示す。

STEP5 吟味

ただし、社会制度の中心は新しい時間であるため、両者の緊張を意識する必要がある。

設問要件対応: 一面的な結論を避ける。

II-問四【解答】

現代社会でも「古い時間」は存在していると考える。確かに学校、会社、交通、医療は時計で計測できる「新しい時間」によって動いている。遅刻、締切、勤務時間、時給などは、時間を等質な量として扱う仕組みである。

しかし、人間の生活はそれだけでは成り立たない。家族と食事をする時間、看病する時間、季節の行事を待つ時間、作品を納得するまで作る時間は、何分かで測れるだけでなく、出来事や関係の意味によって感じ方が変わる。本文のいう「共同体に内在する」時間は、現代にも家庭、地域、趣味、ケアの場に残っている。したがって、現代には新しい時間が支配的に流れつつも、古い時間も人間らしい生活を支えている。

字数カウント: 289字

AO入試・小論文に関するご相談・10日間無料添削はこちらから

「AO入試、どうしたらいいか分からない……」「小論文、添削してくれる人がいない……」という方は、こちらからご相談ください。
(毎日学習会の代表林が相談対応させていただきます!)

累計100名以上が早慶上智に合格しています
いますぐLINEで相談する!
受験相談・体験授業は10日間無料です