大阪府立大学 現代システム科学域環境システム学類 前期日程・英語小論文型 2018年度 小論文過去問解説(魔術的環世界)
設問二【解説】
設問文
問一 傍線①「環世界」とは何か。「情報」という観点から60字以内で説明しなさい。 問二 傍線②「魔術的環世界」と単なる「環世界」の違いについて、本文中の少女の例を参照しながら80字以内で説明しなさい。 問三 あなたの「魔術的環世界」は、他の人の「魔術的環世界」と、どのような点が共通し、どのような点が異なっているだろうか。本文を参考に、両者の類似点と相違点の両方について、あなたの考えを250字以上400字以内でまとめなさい。実在の他者を想定しても、架空の人物を想定してもよい。
設問条件の判定
- 制限字数: 問一60字以内、問二80字以内、問三250字以上400字以内
- 意見論述の要求: 問三にあり
- 選択テンプレート: 問三は5STEPs法
- 判定根拠: ユクスキュルの環世界を情報の観点から説明し、他者との「魔術的環世界」の共通点と相違点を述べる設問である。
解答プロセス
- STEP1 要件確認: 問一・問二は本文説明、問三は自分と他者の類似点・相違点の両方を述べる。
- STEP2 概念整理: 環世界は、生物が受け取る情報によって構成されるその生物固有の世界である。
- STEP3 具体例: 少女の例では、同じ対象が、個人的記憶や想像によって特別な意味を帯びる。
- STEP4 比較: 自分と友人が同じ音楽を聴く場合を想定し、共通する刺激と異なる意味づけを分ける。
- STEP5 結論: 人は同じ世界を共有しつつ、経験によって異なる世界を生きるとまとめる。
設問二【解答】
問一。生物が外界から受け取れる情報を選び取り、その情報に基づいて構成する、その生物固有の世界である。
問二。単なる環世界が生物学的な情報の世界であるのに対し、魔術的環世界は記憶や想像によって対象が特別な意味を帯びる世界である。
問三。私の魔術的環世界と友人の魔術的環世界は、同じ対象をきっかけに生じる点では共通している。
たとえば、同じ校舎のチャイムを聞けば、私も友人も授業や休み時間を思い出す。音という情報は共有されており、学校生活の記憶と結びつく点も似ている。
しかし、私にとってそのチャイムが部活動前の緊張を呼び起こすのに対し、友人には友達と帰った夕方の安心感を思い出させるかもしれない。
同じ情報を受け取っても、過去の経験、感情、関係性が異なるため、そこから立ち上がる世界は同一ではない。
つまり、魔術的環世界は他者と重なり合うが、完全には共有されない。そのずれが、他者理解の難しさであり、同時に面白さでもある。
字数カウント: 408字



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