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大阪府立大学 地域保健学域総合リハビリテーション学類理学療法学専攻・作業療法学専攻 前期日程 2016年度 小論文過去問解説(文化による選択と人生の型)

大阪府立大学 地域保健学域総合リハビリテーション学類理学療法学専攻・作業療法学専攻 前期日程 2016年度 小論文過去問解説(文化による選択と人生の型)

問題1・設問1-1【設問文】

設問1-1 下線部「それは選択に対する考え方が、文化によって違うこと」の意味するところを300字以内(句読点を含む)で説明しなさい。

問題1・設問1-1【解説】

課題文は、選択の仕方が個人の好みだけで決まるのではなく、文化によって支えられていることを扱っている。ある文化では本人の自由な選択が重視され、別の文化では相手や場の調和、慣習、勧められたものを受け入れることが重視される。

問題1・設問1-1【解答プロセス】

  • STEP1 要件確認: 下線部の意味を300字以内で説明する。
  • STEP2 方針: 選択は個人だけでなく文化的前提に左右されるとまとめる。
  • STEP3 構成: 選択観の違い、具体的な意味、注意点の順に述べる。
  • STEP4 吟味: どちらかの文化を優劣づけない。

問題1・設問1-1【解答】

この下線部は、何かを選ぶときの基準が、どの文化でも同じではないという意味である。ある文化では、自分の好みをはっきり示し、自分で決めることが尊重される。一方で、別の文化では、相手の勧めを受け入れることや、その場の調和を乱さないことが望ましいとされる場合がある。したがって、選択は純粋に個人の意思だけで行われるのではなく、育ってきた文化の中で身につけた価値観や人間関係の作法に影響される。

字数カウント: 190字

問題1・設問1-2【設問文】

設問1-2 本文の内容を踏まえ、ウェイターの立場で砂糖入りの緑茶を注文されたら、どのように対応しますか。理由も含めて300字以上400字以内(句読点を含む)で述べなさい。

問題1・設問1-2【解説】

設問は、文化的に違和感のある注文への対応を問う。重要なのは、自分の文化の「普通」を押しつけず、相手の選択を尊重しながら、必要な情報を丁寧に伝えることである。

問題1・設問1-2【解答プロセス】

  • STEP1 要件確認: 設問は、ウェイターとしての対応と理由を300〜400字で述べることを求めている。
  • STEP2 問題設定: 自分には奇妙に見える注文でも、相手の文化では自然な選択かもしれない。
  • STEP3 論証: 接客では、相手の希望を尊重しつつ、店として提供可能かを確認する必要がある。
  • STEP4 解決策: 砂糖入りでよいかを確認し、希望通り提供する。
  • STEP5 吟味: ただし、味や慣習の説明を求められた場合には、押しつけず補足する。

問題1・設問1-2【解答】

私がウェイターなら、まず「砂糖を入れた緑茶でよろしいですか」と確認し、店で対応できるなら希望通りに提供する。日本では緑茶に砂糖を入れない飲み方が一般的であるため、聞き間違いの可能性を確認する必要はある。しかし、確認後も客が望むなら、その選択を尊重すべきである。

なぜなら、食べ方や飲み方の「普通」は文化によって異なるからである。自分の文化では珍しいからといって、相手の注文を笑ったり、否定したりすれば、相手の文化的背景や好みを軽んじることになる。接客では、店の慣習を守ること以上に、相手が安心して選べる環境をつくることが大切である。必要なら「日本では砂糖を入れないことが多いです」と説明するが、それは訂正ではなく情報提供にとどめる。

字数カウント: 318字

問題2・設問1【設問文】

設問1 「直線型の人生」と「回旋型の人生」のどちらかを選び、それを支持する理由を300字以上400字以内(句読点を含む)で述べなさい。

問題2・設問1【解説】

山中伸弥氏の文章は、目標に向かって進む「直線型」と、方向転換しながら進む「回旋型」を対比している。リハビリテーション職を志す受験生なら、変化する患者の状態に合わせて学び直す必要があるため、回旋型を選ぶ答案が書きやすい。

問題2・設問1【解答プロセス】

  • STEP1 要件確認: 設問は二つの人生から一つを選び、理由を300〜400字で述べることを求めている。
  • STEP2 問題設定: 現代では、最初に決めた目標だけで進めない状況が多い。
  • STEP3 論証: 医療・福祉では、対象者の状態や社会の変化に応じて柔軟に学び直す必要がある。
  • STEP4 解決策: 回旋型の人生を支持する。
  • STEP5 吟味: 方向転換は逃げではなく、経験を次に生かす姿勢である。

問題2・設問1【解答】

私は「回旋型の人生」を支持する。理由は、現代社会では最初に決めた目標に一直線に進むだけでは対応できない場面が多いからである。特に医療やリハビリテーションの分野では、患者の状態、家族の希望、地域の支援体制、技術の進歩によって、必要な判断が変わる。

回旋型の人生は、途中で別の道を選ぶことを失敗と見なさない。いったん選んだことが合わなければ、そこで得た経験をもとに方向転換できる。たとえば、理学療法や作業療法を学ぶ中で、自分が当初考えていた専門とは違う対象者支援に関心をもつこともある。その変化を受け入れられれば、学びは広がる。

もちろん、何も続けないこととは違う。回旋型とは、柔軟に進路を変えながらも、自分が大切にしたい課題を探し続ける生き方である。

字数カウント: 340字

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