大阪府立大学 地域保健学域総合リハビリテーション学類 理学療法学専攻・作業療法学専攻 前期日程 2016年度 小論文過去問解説(選択と人生)
設問1-1【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 300字以内
- 意見論述の要求: なし
- 選択テンプレート: 自由形式
- 判定根拠: 下線部の意味を本文の文脈に即して説明する問題であるため。
設問文
下線部「それは選択に対する考え方が、文化によって違うこと」の意味するところを300字以内(句読点を含む)で説明しなさい。
解答プロセス
本文は、緑茶に砂糖を入れるかどうかのような場面を通じて、何を自然な選択とみなすかは文化によって異なると述べている。ある文化では当然の組み合わせでも、別の文化では不自然に見える。答案では、選択は個人の自由だけでなく、習慣や価値観に支えられている点を説明する。
設問1-1【解答】
この下線部は、人が何を選べると思い、何を望ましい選択とみなすかは、個人の好みだけで決まるのではなく、その人が属する文化の習慣や価値観に左右されるという意味である。たとえば、ある文化では緑茶に砂糖を入れることが自然でも、別の文化では奇妙に感じられることがある。つまり、選択肢そのものや選び方の基準は、社会の中で学ばれた「普通」によって形づくられており、文化が違えば同じ行為の受け止め方も変わる。
字数カウント: 196字
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設問1-2【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 300字以上400字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 具体的場面で自分ならどう対応するかを、理由も含めて論じる問題であるため。
設問文
この文章の内容を踏まえ、ウェイターの立場で砂糖入りの緑茶を注文されたら、どのように対応しますか。理由も含めて300字以上400字以内(句読点を含む)で述べなさい。
解答プロセス
5STEPに当てはめた書き方
STEP1 議論の整理
本文は、選択に対する感覚が文化によって異なり、自分の文化の「普通」だけで判断できないことを示す。
設問要件対応: 「文章の内容を踏まえ」に対応する。
STEP2 問題発見
問題は、店員が自分の常識で「緑茶に砂糖はおかしい」と決めつけると、相手の選択を尊重できない点である。
設問要件対応: ウェイターの対応方針を考える前提を明確にする。
STEP3 論証
演繹法を用いる。接客では、客の安全や誤注文確認をしたうえで、文化的好みを尊重するべきである。
設問要件対応: 理由を示す。
STEP4 結論
注文を確認したうえで、必要なら別添えで砂糖を出し、客が自分で調整できるようにする。
設問要件対応: 具体的な対応を示す。
STEP5 吟味
ただし、からかったり、勝手に拒否したりせず、相手の文化的背景を尊重する。
設問要件対応: 対応の妥当性を確認する。
設問1-2【解答】
私がウェイターであれば、まず「砂糖を入れた緑茶でよろしいですか」と穏やかに確認し、注文の聞き間違いでなければその希望に応じる。できれば砂糖を別に添え、客が自分の好みに合わせて量を調整できるようにする。
そうする理由は、本文が示すように、何を自然な選択と考えるかは文化によって異なるからである。日本では緑茶に砂糖を入れないのが一般的でも、別の文化では甘い茶が普通であるかもしれない。店員が自分の常識だけで「おかしい」と判断すれば、客の選択を否定し、相手を不快にさせる。
ただし、誤注文や健康上の配慮が必要な場合もあるため、確認は必要である。確認したうえで希望を尊重することが、異なる文化をもつ人への丁寧な対応である。
字数カウント: 305字
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設問2-1【解説】
設問条件の判定
- 制限字数: 300字以上400字以内
- 意見論述の要求: あり
- 選択テンプレート: 5STEPs法
- 判定根拠: 「直線型の人生」と「回旋型の人生」のどちらかを選び、理由を論じる問題であるため。
設問文
「直線型の人生」と「回旋型の人生」のどちらかを選び、それを支持する理由を300字以上400字以内(句読点を含む)で述べなさい。
解答プロセス
5STEPに当てはめた書き方
STEP1 議論の整理
直線型は一つの目標へ進む人生、回旋型は状況に応じて方向転換する人生である。
設問要件対応: 二つの人生観を整理する。
STEP2 問題発見
医療・リハビリの現場では、計画性だけでなく、患者の状態変化に応じる柔軟性が必要である。
設問要件対応: どちらを支持するかの判断軸を示す。
STEP3 論証
なぜなぜ分析を用いる。回旋型が必要なのは、人生や専門職の学びでは予測不能な出会いと失敗が成長につながるからである。
設問要件対応: 支持する理由を具体化する。
STEP4 結論
私は回旋型の人生を支持する。
設問要件対応: どちらかを明確に選ぶ。
STEP5 吟味
ただし、方向転換は行き当たりばったりではなく、目的を見直しながら進む柔軟性である。
設問要件対応: 選択の弱点を補う。
設問2-1【解答】
私は回旋型の人生を支持する。なぜなら、人生では最初に立てた目標が常に最良とは限らず、失敗や出会いによって自分の適性や関心が見えてくるからである。
直線型の人生には、努力を継続しやすく、専門性を深められる利点がある。しかし、目標に固執しすぎると、うまくいかないときに自分を否定したり、新しい可能性に気づけなかったりする。特に理学療法や作業療法のような対人援助では、患者の状態や生活背景に応じて方法を変える柔軟性が必要である。
回旋型は、単に気まぐれに進路を変えることではない。経験から学び、目的を問い直し、よりよい方向へ進み直す生き方である。私は、失敗を無駄にせず方向転換できる人のほうが、変化の大きい社会で他者を支える力を持てると考える。
字数カウント: 317字



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