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大阪府立大学 地域保健学域看護学類文系型 前期日程 2021年度 小論文過去問解説(感染症対応と感情・理性)

大阪府立大学 地域保健学域看護学類文系型 前期日程 2021年度 小論文過去問解説(感染症対応と感情・理性)

問題1・問1【設問文】

問1 サーズの流行拡大を食い止めることに貢献した要因について、文中の言葉を用いて200字以内(句読点を含む)で具体例をあげて説明しなさい。

問題1・問1【解説】

課題文は、SARSの流行拡大が、研究者・医療機関・国際機関の情報共有や協力によって抑えられたことを扱う。具体例として、病原体の特定、症例報告、国際的な警戒、渡航や隔離などの対応を挙げられる。

問題1・問1【解答プロセス】

  • 設問条件の整理: 文中の言葉を用い、具体例を含めて200字以内で説明する。
  • 対応方針: 情報共有、国際協力、医療・公衆衛生対応を入れる。
  • 答案構成: 要因、具体例、効果の順にまとめる。
  • 確認: 一国だけの努力として書かない。

問題1・問1【解答】

流行拡大を食い止めることに貢献した要因は、感染症情報の迅速な共有と国際的な協力である。具体的には、患者の症例報告、病原体の特定、WHOなどを通じた警戒情報の発信、感染地域での隔離や移動制限が行われた。これにより、各国が同じ危機として対応し、感染の連鎖を断つことができた。

字数カウント: 135字

問題1・問2【設問文】

問2 2005年に改定された国際保健規則について、改定された概要の要点を5つあげなさい。

問題1・問2【解説】

国際保健規則の改定は、特定の感染症だけでなく国際的な公衆衛生上の危機全般を対象にし、各国の報告義務や監視体制、WHOとの情報共有を強める方向で行われた。

問題1・問2【解答プロセス】

  • 設問条件の整理: 要点を5つ挙げる。
  • 対応方針: 対象拡大、報告、監視、WHO、国際協力に分ける。
  • 答案構成: 箇条書きで明確に示す。
  • 確認: 2005年改定の趣旨に即す。

問題1・問2【解答】

第一に、対象を特定の感染症だけでなく国際的な公衆衛生上の危機に広げた。第二に、各国に異常な感染症発生を迅速に報告する義務を求めた。第三に、国内の監視・検査体制を整えることを重視した。第四に、WHOが情報を集約し、警戒や勧告を出せるようにした。第五に、感染症対応を国家単独ではなく国際協力によって行う枠組みにした。

問題1・問3【設問文】

問3 下線部(A)「感染症をめぐる対応に、国家間対立や国際社会のパワーバランスが大きく投影されている」理由について、文中の言葉を用いて130字以内(句読点を含む)で記述しなさい。

問題1・問3【解説】

感染症対策は科学的・医学的課題であると同時に、情報公開、国家の信頼、経済活動、国際的な評価に関わる。そのため、国家間の不信や政治的利害が対応に影響する。

問題1・問3【解答プロセス】

  • 設問条件の整理: 130字以内で理由を述べる。
  • 対応方針: 国家の利害、情報公開、信頼関係を入れる。
  • 答案構成: 感染症対応の性質、国家間関係の影響の順にまとめる。
  • 確認: 医療技術だけの問題にしない。

問題1・問3【解答】

感染症対応では、患者情報や流行状況の公開が国家の評価、経済、外交関係に影響する。信頼関係が形成されていない国家間では、情報共有が遅れたり、責任追及や政治的対立が優先されたりするためである。

字数カウント: 92字

問題1・問4【設問文】

問4 下線部(B)「どのように感染症に向き合えばよいだろうか」について、著者の考えを文中の言葉を用いて140字以内(句読点を含む)で記述しなさい。

問題1・問4【解説】

著者は、感染症を一国だけの安全保障問題としてではなく、国際社会全体の公衆衛生課題として扱う必要を述べている。信頼、情報共有、協力が中心である。

問題1・問4【解答プロセス】

  • 設問条件の整理: 著者の考えを140字以内で述べる。
  • 対応方針: 国際協力、情報共有、信頼関係を入れる。
  • 答案構成: 向き合い方、理由の順にまとめる。
  • 確認: 国境封鎖だけを答えにしない。

問題1・問4【解答】

感染症には、国家の利害を優先して隠すのではなく、国際社会で情報を共有し、信頼関係を築きながら向き合うべきである。流行は国境を越えるため、公衆衛生上の危機として協力して対応する必要がある。

字数カウント: 93字

問題2・問1【設問文】

問1 下線部(A)「感情と理性は常に対立するものではない」と著者が考える理由を90字以内(句読点を含む)で記述しなさい。

問題2・問1【解説】

課題文は、仲間のトラブルへの介入や協力行動を扱い、感情が理性的判断を妨げるだけではなく、他者を助ける判断の土台にもなると述べている。

問題2・問1【解答プロセス】

  • 設問条件の整理: 90字以内で理由を述べる。
  • 対応方針: 共感や仲間への反応が理性的行動につながる点を書く。
  • 答案構成: 感情の働き、理性との関係の順にまとめる。
  • 確認: 感情を単なる衝動としない。

問題2・問1【解答】

感情は衝動的に対立を生むだけでなく、仲間の苦痛や不公平を感じ取り、争いを調停したり助けたりする行動を支えるためである。

字数カウント: 60字

問題2・問2【設問文】

問2 サルとゴリラとチンパンジーについて、仲間のトラブルへの介入の特徴を文中の言葉を用いて90字以内(句読点を含む)で記述しなさい。

問題2・問2【解説】

霊長類の比較では、サル、ゴリラ、チンパンジーの社会関係や介入の仕方の違いが問われている。答案では、仲間同士の争いにどう関わるかを種ごとに簡潔に整理する。

問題2・問2【解答プロセス】

  • 設問条件の整理: 三者の特徴を90字以内で記述する。
  • 対応方針: 介入の強さや調停の仕方を比較する。
  • 答案構成: サル、ゴリラ、チンパンジーの順にまとめる。
  • 確認: 種名を落とさない。

問題2・問2【解答】

サルは序列や利害に応じて介入し、ゴリラは集団の安定を保つように争いを抑え、チンパンジーは仲間関係を見ながら調停や支援を行う。

字数カウント: 64字

問題2・問3【設問文】

問3 下線部(B)「巨大な科学技術をサルの心で操った」とはどういうことか、文中の言葉を用いて60字以内(句読点を含む)で記述しなさい。

問題2・問3【解説】

この表現は、高度な科学技術を手にしても、それを扱う人間の感情や社会性が未熟であれば、争いや支配に用いてしまうという批判である。

問題2・問3【解答プロセス】

  • 設問条件の整理: 60字以内で説明する。
  • 対応方針: 科学技術の巨大さと心の未熟さを対比する。
  • 答案構成: 何を何で操ったのかを一文で示す。
  • 確認: サルを単なる侮蔑として扱わず、比喩として説明する。

問題2・問3【解答】

高度な科学技術を、仲間の争いや支配に動かされやすい未熟な感情で用いたということ。

字数カウント: 41字

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