大阪公立大学 前期日程 2025年 小論文過去問解説(生活保護統計の見えにくさ)
問1【解説】
設問文
問1 (A)の図から読み取れることについて、社会経済情勢に関連づけて100字以内で述べなさい。問2 現行の世帯類型の定義および振り分けルールでは、具体的に見えにくい世帯の例を2つ挙げなさい。問3 (A)や(B)の資料をふまえて、生活保護受給世帯に対して求められる支援策についてあなたの考えを400字以内で述べなさい。
設問条件の判定
- 制限字数: 問1は100字以内、問3は400字以内
- 意見論述の要求: 問3はあり
- 選択テンプレート: 問1・問2は自由形式、問3はPREP法
- 判定根拠: 生活保護世帯類型の資料読解と支援策の短い論述であるため。
解答プロセス
- 設問条件: 図と世帯類型の定義から見えにくい困難を述べる。
- 対応方針: 前回とは別観点で、高齢者世帯・その他世帯内の複合困難に焦点を当てる。
- 答案構成: 図の読み取り、見えにくい世帯例、支援策をまとめる。
問1【解答】
問1: 生活保護受給世帯は高齢者世帯を中心に増加しており、背景には高齢化、単身化、低年金、非正規雇用の拡大による生活基盤の弱まりがある。
問2: 一つ目は、高齢者世帯に分類されるが、同居する18歳未満の子どもの養育も担う世帯である。二つ目は、その他の世帯に分類されるが、家族介護のため就労時間を確保できない世帯である。
問3: 生活保護の支援では、世帯類型を固定的に見ず、複合的な困難を把握する仕組みが必要である。資料(B)が示すように、分類は統計を作るうえで便利だが、母子世帯の中の傷病、高齢者世帯の中の養育、その他世帯の中の介護などを見えにくくする。
そのため、行政は受給開始時だけでなく、定期的に生活状況を聞き取り、医療、福祉、教育、就労支援につなげるべきである。特に、子どもがいる世帯には学習支援と進学費用の支援を、高齢者には孤立防止と介護サービスへの接続を重視すべきだ。
また、支援を「働かせること」だけに縮小してはならない。病気、介護、育児がある人には、生活を安定させること自体が自立への前提である。分類は入口にすぎず、実際の支援は一人ひとりの生活に即して組み立てるべきである。
字数カウント: 510字



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