早稲田大学 社会科学部 AO入試 志望理由書 提出例 (千葉清史研究会向け)

  • 議論の整理・・・

今日、哲学において様々な立場が提出されている。それらは対立するものもあれば、その親和性の高さから、併存することが可能なものも存在する。しかし、そもそも、哲学において我々が最も追求すべきことは真理である。それらの対立が互いに対立したままである以上、それらは宗教の域を出ない。哲学が哲学であるためには、様々な立場から物事を捉え、真理に到達することが重要である。

  • 問題発見・・・

では、哲学的方法論はどのように分析することができるだろうか。

  • 論証・・・

私はこれらの問題を解決するためには、様々な哲学に対する理解を前提とし、それらの主張が一体どのような主張であるのかを考察することが重要であると考える。

たとえば、哲学の専門家である千葉清史教授は今日典型的であるのは、懐疑論的立場がそれ自体不整合を犯すものである、であるとか、あるいは、懐疑論者からの挑戦をまじめにとる必要はない、ということを示さんとするものである。(「立証責任は懐疑論者の側にある」といった法廷弁論まがいの言い回しすらしばしば見受けられる。)こうした論証は無益である、と私が主張したいわけではない。とはいえ、もっぱらこうしたタイプの論証のみによって懐疑論の克服が完遂される、と考えられるならばそれは行き過ぎであろう。懐疑論が一個の主張として成り立つかどうかはともかく――ヒュームが看破したように、実際のところ、懐疑論を自らが信奉する立場として提唱できる者などおそらくは存在しない――懐疑論的問題提起は、認識についての我々の通常の理解に重大な挑戦を突きつける。こうした問題があるにもかかわらず我々の認識はいかにして可能であるのか、ということは、実質的な説明が与えられるべきことがらである。我々の認識をよりよく理解するためには、こうした説明が必要なのだ。と発表している。[1]

  • 結論・・・

そこで、哲学について、哲学的立場を専門的に研究するため、哲学について専門的知識に富む貴学社会科学部の千葉清史教授の下で、上述の問題点を整理するべく哲学的方法論について研究を深めたいと考えている。

貴学社会科学部の千葉清史研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学社会科学部に入学し千葉清史研究会に入会することを強く希望する。

[1]千葉清史著『カントによる帰謬法的証明の拒否における哲学方法論上の洞察』(2016.3)

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