早稲田大学 政治経済学部 AO入試 志望理由書 提出例 (清水和巳研究会向け)

  • 議論の整理・・・

コストパフォーマンスという言葉がもてはやされるようになり、我々が、普段の生活において、費用対効果を意識していることは言うまでもなく、当然である。一般論として、我々が経済活動を買い物という行為において行う際、金銭的な損失を避けるため、支払う労力と得られる利益が同一であるならば、金銭的に得をする方を選ぶのは当然である。それは、ゲーム理論においても同様であるが、ゲーム理論においてはその利益が大きく取られ、金銭的な損失が大きくなったとしても、得られる利益が大きくなったと解釈することが可能であるだけである。費用対効果においても、ゲーム理論を分析するにおいても、限界効用という概念は重要である。目指す目的を明らかにしていなければ、その最適解を追求することは不可能だからである。しかし、既存の限界効用では、経済的な分析は行われ続けているが、心理学的な分析は活発に行われてはいない。たとえば、タバコのデメリットとメリットを比較した際、議論の方向性に関しては、喫煙リスクに関してか、電子タバコや加熱式タバコの議論に取って代わられ、紙タバコの購入について、経済学的に解説したものはあまりない。

  • 問題発見・・・

では、限界効用について人間の心理からどのように分析することができるだろうか。

  • 論証・・・

私はこれらの問題を解決するためには、限界効用に対する知識を前提とし、人間の感情についても、数値化する必要があると考える。

たとえば、実験政治経済学、社会科学方法論の専門家である清水和巳教授は物質的インセンティブと感情的インセンティブを提唱している。[1]

  • 結論・・・

そこで、人間心理における効用について、限界効用の限界を専門的に研究するため、実験政治経済学、社会科学方法論について専門的知識に富む貴学政治経済学部の清水和巳教授の下で、上述の問題点を整理するべく経済活動における感情的インセンティブについて研究を深めたいと考えている。

貴学政治経済学部の清水和巳研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学政治経済学部に入学し清水和巳研究会に入会することを強く希望する。

[1]清水和巳著『効用概念の解体と再生に向けて』(早稻田大學政治經濟學會2005-10)

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