早稲田大学 法学部 AO入試 志望理由書 提出例(澤田敬司研究会向け)

  • 議論の整理・・・

トマス・ミドルトンは、イングランドの劇作家であり詩人である。劇作家として成功を収め、生涯を通して多くの作品を生み出した。また、喜劇と悲劇の両方で成功し、仮面劇やページェントも多数書いた。

1624年、国王一座は、トマス・ミドルトンの『チェスゲーム』(A Game at Chess)をグローブ座で初演した。当時の時事問題を取り上げながら反スペイン感情をあおる過激な内容であったため評判かつ盛況であったものの、枢密院は風刺喜劇の上演を禁止する命令を出し、劇場は封鎖され、上演関係者は審問を受け、処罰されることになった。

  • 問題発見・・・

では、こうした風刺喜劇の背景には、どのような社会的背景があったのだろうか。また、国家の時事問題を風刺した劇としてどのような問題があり、その処罰にはどのような意味や影響があったのだろうか。

  • 論証・・・

私は、これらの問いに答えるには、トマス・ミドルトンの生涯や当時の社会情勢などについての正確かつ緻密な理解を前提として、他の作品との比較研究を行うことが重要だと考える。例えば、言語学者の澤田敬司教授は、トマス・ミドルトンの『チェスゲーム』について取り上げて、トマス・ミドルトンの他作品との関係について考察し、トマス・ミドルトンの寓意的な作品の数々が『チェスゲーム』に対しても様々な影響を与えていることを詳細に論じている[1]

  • 結論・・・

そこで、オーストラリアン・カルチュラル・スタディーズ、オーストラリア演劇・映画研究、インター・カルチュラル演劇などを専門的に研究し、オーストラリアの文化、演劇学、アボリジニ研究の専門家として名高い貴学法学部の澤田敬司教授に師事し、上述の問題点を整理するべくオセアニアの演劇について研究を深めたいと考えている。

貴学法学部の澤田敬司研究会が上述の研究を進めるのに最適な研究環境との確信のもと、貴学法学部に入学し澤田敬司研究会に入会することを強く希望する。

[1] 沢田敬司「”A Game at Chess”におけるミドルトンの寓意的諸作品の影響」演劇研究16号(1992年)1-9頁。

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