早稲田大学 教育学部 外国学生入試・帰国生入試 志望理由書 提出例(小森宏美ゼミ向け)

 

■議論の整理

 

エストニアはIT先進国と言われている。行政サービスの99%が電子化されており、国政選挙も電子投票ができる。日本のマイナンバーカード制度もエストニアのIDカードシステムを参考にして作られている。さらには、e-Residencyという電子居住権制度も存在し、誰しもエストニアの仮想住民になることができるようになっている。2017年にはルクゼングルグに自国のデータを保管するDataEmbassyが作られた。たとえ国土が失われてもデータがあれば復旧ができる状態になっているのである。

 

■問題発見

 

このように電子政府化に力が注がれてきた背景には、エストニアが他国からの侵略を幾度となく受けてきたことがある。

 

■論証

 

エストニアは、中世にはドイツ、デンマーク、スウェーデンの支配下にあり、その後18世紀にはロシアに支配された。1918年に独立をしたものの、1940年にソ連に併合されてしまう。1991年のソ連崩壊により再度の独立を果たし、今はEUに加盟するにまでなった。しかし2007年に大規模なサイバー攻撃を受けるなど、今でも様々な方法での侵略を防がなくてはならない状況にある国である。エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国は、ドイツやデンマークなどのヨーロッパ諸国やロシアから多大な影響を受けながらも独自の文化を発展させてきた。中でもエストニアは国の在り方そのものが独自の路線を進んでいる。

 

■結論

 

私は現在、バルト三国の歴史と現在に多大な興味を持っている。中世の面影を残す街並みとソ連時代の建築物とが同時に存在する三国について学び、他国からの影響をどのように受け入れ、また抗ってきたのかを知りたい。中でも、エストニアについて理解したいと考えている。そのために近現代ヨーロッパ史を幅広く学んでいきたい。

 

■結論の吟味

 

以上の理由から、早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修に入学し、小森宏美教授の下で学びたい。

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