上智大学 神学部神学科 AO入試 小山英之ゼミ向け

  • 議論の整理

現代社会には様々な社会問題が存在する。そのような社会においてキリスト教には倫理的規範として人々を導いていく役割があると考える。これまでカトリック教会は社会教説によって奴隷制度や先住民の搾取など、虐げられてきた人々の存在を告発しており、教皇も各時代の中で弱者の声を代弁するような存在としてメッセージを発信し続けている。

  • 問題発見

現代社会における弱者としてまず挙げられるのが難民である。故郷を失い、避難を強いられている人々は全世界で6500万人にのぼるという。さらにこのような難民を受け入れている国のほとんどはいわゆる途上国と言われる所得の低い国であり、難民をめぐる問題には様々なレベルでの「持つ者から持たざる者」への一方的な押し付けが存在している。キリスト教界はこのような事態を重く受け止め、先進国に難民の受け入れを求める声明を発表している。それでは、日本はこの問題に対してどのような反応を起こしていくべきだろうか。

  • 論証

小山教授は日本の難民問題に対する取り組みについて調査しており、確かに日本は資金協力という点では多くの資金をUNCHCRに提供しているが、難民の受け入れに関する政策については消極的であると論じている。この論文中に示された難民政策の改善案は難民認定の基準緩和と第三国定住制度の活用という具体的なものであったが、ここではそもそもの問題である外国人受け入れに対する否定的な意識とそれを乗り越える方法について考察を深めていきたいと考えている。

  • 結論

教皇フランシスコは先進国に暮らす人々に対して、難民を受け入れるという変化を成長の機会として捉えることはできないかと問いかけている。この研究を通じて、自身が異質なものを受け入れる勇気をもつきっかけとなることを期待している。

  • 結論の吟味

上記研究を行うにあたって、これまで貴学においてカトリックの立場から様々な社会問題を論じてきた小山教授のもとで学ぶことを強く希望する。

参考文献

小山英之 (2017) 「日本の移民政策不在と難民支援」『社会司牧通信』

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