設問
次の文章をよみ、看護職を目指すあなたにとって「自分を知ること」にはどのような意味があるか、800字以内で考えを述べなさい。
議論の整理→「自分を知ること」の利点
筆者は、他者の目を通して「自分を知ること」ができ、他者からの評価を知ることで自分を肯定的にも否定的にもとらえることができると述べている。同時に、他者からの評価を論理的に分析し、改善に活かすことも可能だとしている。
問題発見→看護職にとって「自分を知ること」の重要性は?
では、看護職を志す我々にとって、「自分を知ること」にはどのような意味があるだろうか。
論証→患者との対応の中で己を冷静に見つめる
看護職は常に他者の視線にさらされる。患者のほとんどは体調が悪く治療が必要なため、看護師に対して辛くあたったり、無視をしたり、ぞんざいな対応をしてしまう可能性がある。その時に「相手は自分を否定的に見ている」と落ち込んでしまうと、仕事に支障がでてしまう。大切なのは患者と接し、相手が否定的に反応した場合でも、その原因や背景にあることを想像することである。患者の行動からその心理状況を想像して分析することができれば、その患者との接し方を変えたり、場合によっては医師に相談をするなど、次に繋がる改善ができる。また同時に、様々な患者と日々接するなかで、自分自身とは異なった価値観や考え方を知ることもできる。さらに、患者に対する自分の感情の変化とも向き合うことで、結果として自らの価値観や考え方の傾向を客観的に認識することも可能になる。たとえば自分が特定の患者に対して好意的な感情を持つ傾向があった場合、その理由を分析することは、自分をより詳しく知ることに繋がるだろう。
解決策or結論→患者のためにも自分のためにも、自己を知ることは重要である
看護職は多数の人間を相手にする職業であることから、心身ともに辛い場面も多い。そのようなときに、他者とのつながりを通じて自分のことを客観的にとらえることができていれば、的確に対応できる。さらに、結果として自分自身の成長のきっかけにもなる。
解決策or結論の吟味→結論を吟味する
看護職を志す者にとって、「自分を知ること」は患者のためにも、また自分のためにも重要なことである。(743字)
コメントを残す