上智大学 法学部 地球環境法学科 公募制推薦入試 2017年 小論文 解答例

設問

次の文章は、2016年7月7日の朝日新聞夕刊記事(抜粋)である。この記事を読み、丸子橋周辺でのバーベキューについて、何らかの規制をすべきかどうか、規制をすべきであるとすれば、どういった内容の規制をすべきか、を論じなさい(800字以内)。

議論の整理→丸子橋周辺のバーベキュー問題

本文では、丸子橋周辺のバーベキュー利用者のマナーの問題が述べられている。身軽にバーベキューが楽しめるということで人気の場所になっているが、近隣住民は騒音やごみの不法投棄などで迷惑をこうむっているという。

問題発見→バーベキュー利用について、どのように対応するべきか?

このような事態を防ぐにはどのように対応したらよいだろうか。

論証→規制と自発的なマナー

私はバーベキューについて規制をするべきだと考える。友人らと休日などにバーベキューを楽しむのは娯楽としてよいことだと思う。しかし他の人間に迷惑をかけてまで自らの娯楽を優先するべきだとは思わない。
そこでバーベキュー場所を全面的に有料化するとともに、監視員を配置するのはどうだろうか。バーベキューが終わった時点で監視員が確認に行き、片付けやごみ処分の状況をチェックし、綺麗に使えていればバーベキュー料金の一部をキャッシュバックするシステムを作るのである。当然、バーベキュー中にそのグループが発した騒音や花火などの火気についてもチェックを行い、総合的にマナーよく利用したグループを優遇する。つまり有料化をすることで、バーベキューに対して一定のモチベーションがある利用者を選別し、さらに利用中・利用後のマナーに応じて利用料の一部が返金される仕組みにすることで、綺麗に使うインセンティブを設けるのである。こうすることで利用者が自主的にマナーよくバーベキュー場を使い、市のほうでも経済的にメリットを得るようになる。

解決策or結論→利用者が率先してマナーを守る環境

このように、単純に規制をするだけでなく利用者が率先してマナーを守る環境を整備することで、マナーの悪い利用者が淘汰され、結果としてバーベキューによる騒音やごみ問題が軽減されるのではないだろうか。

解決策or結論の吟味→結論を吟味する

利用者も、周辺住民に嫌がられるよりは歓迎されてバーベキューをするほうが気持ちが良い。他者に配慮して楽しくバーベキューを行い、家族や友人と親睦を深めることができるような場所に、丸子橋周辺も変化することを期待する。(781字)

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