議論の整理(要約)
日本は世界的に見るとキャッシュレス化が十分に進んでいない国であった。しかしながら、東京オリンピックのために多数の外国人が訪日することを見越して、カード決済を日常化する必要がある。そこで日本政府は、店舗をさまざまに優遇することで、キャッシュレス化を推進させてきた。カード決済することで、消費者もポイントが付与されるなどのメリットがあり、2019年から2020年にかけて一気にキャッシュレス化が進んだという印象がある。
問題発見
キャッシュレス社会には、どのようなメリットとデメリットがあるのだろうか。キャッシュレス化により不利益を被る可能性はあるのだろうか。
論証
キャッシュレス社会は、多額の現金を持ち歩く必要性がなくなり、スピーディーに決済できるため、私たちにとってもメリットは多い。とくにカード決済することでポイントが貯まるなど、これまでよりも多くのリターンが期待できるというメリットがある。そのため多くの日本人は納得のうえカード決済に切り替えていると考える。
しかしながら、キャッシュレス化が進むことで、私たちの消費行動は大きく変わっている。その場で現金を支払わないため、特定の商品やサービスを得る対価を支払っているという感覚が薄らいでいる。そのため、金銭感覚が狂っていまい、これまでよりも不要な出費が増えたという人も多いのではないだろうか。
また、キャッシュレス化による恩恵を受けられないグループが出現することもデメリットである。とくに高齢者は、ポイントの還元率が大きいネット通販を効果的に利用できる人が少ない。また、また、クレジットカードそのものを持っていない人も多いだろう。
結論
キャッシュレス社会は、特定の世代にポイント還元などの利益をもたらすが、安易な消費を促すなど金銭感覚を狂わせてしまう可能性がある。さらに高齢者を中心に、キャッシュレス社会に入り込めないグループのサポートも不可欠である。
吟味
キャッシュレス化の推進により日本人の消費行動がどのように変化するのか、注目していく必要がある。(849文字)
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