議論の整理(要約)
私が取り上げたいポルトガル語圏に関するテーマはマカオである。マカオは、大航海時代の流れを受けて長らくポルトガルの支配下にあった。日本と中国のあいだの貿易の中継点としてマカオが栄えてきたことは世界史のなかで触れられている。私は中国に旅行したとき、マカオに足を延ばしたことがあるが、西洋風の建築物が立ち並ぶなど、アジアとは異なる文化が保たれている。
問題発見
現在のマカオは、中国の特別行政区として位置づけられている。中国の一部ではあるが独自の法律があるなど、一国二制度がとられている。それによりどのような問題が発生しているのだろうか。
論証
私がマカオに行って気になったのは言語表記である。マカオの公用語は広東語とポルトガル語である。そのため、看板等は二か国語表記となっているが、現在ポルトガル語を話す人は、現地に住んでいるポルトガル人を除くとほとんどいない。
イギリスの植民地であり、同様に中国に返還された香港では、たびたび中国との対立が起こっている。しかしながらマカオには、そうした対立は波及していない。中国に返還されたあとも、マカオはポルトガル語を公用語としており、中国語も本土とは異なるスタイルである。
結論
マカオが中国に対して声を上げないのは国家安全法の影響が大きいと思われる。今後、若い世代が声を上げることで、状況が変わる可能性もある。
吟味
中国からの観光客も多く、経済的に依存している一面もあることも、マカオのスタンスに影響を与えているかもしれない。(633文字)
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