2020年 上智大学編入学試験 総合人間科学部・教育学科 小論文 解答例

議論の整理(要約)

これまでの教育は、小学校、中学校、高等学校、大学など、おおむね20代前半までに受けるものとされてきた。高校や大学を卒業したら学生は社会人となり、学ぶ立場から飛び立つと考えられてきた。しかしながら、社会を生きていくうえで、経済的な不況に見舞われる、住んでいる地域の過疎化が進む、子育てで大きな問題が発生するなど、解決が困難な課題にぶつかることが多々ある。そのため社会に出たあとも学び続ける場が必要という声が高まっている。

問題発見

現代社会における生涯教育は、日本や地域を活性化させる役割があるのではないだろうか。

論証

生涯教育は、ふたつの理由から、日本や地域を活性化させる役割があると考える。

ひとつは、地域を盛り上げる人材を育成する機会になることである。地域では、少子高齢化、経済の停滞、後継者不足、環境破壊・汚染など、それぞれに固有の課題を抱えている。それらを解決するためには、専門家の力を借りることも大切であるが、地域でリーダーシップをとれるセミプロの育成が不可欠である。生涯教育を充実させることで、地域に関心がある市民の参画が促され、多様な背景を持つセミプロが支える社会が実現する。

もうひとつは、生涯教育の場が増えることで、地域住民のネットワークが強められることである。近年は、住民の孤立により、災害時に助け合うことが難しくなっている。しかし、生涯教育の場で住民同士がつながることで、被害を最小限に抑えるための支援ができるようになるだろう。そのほか、高齢者や社会的弱者を、地域社会に引き戻すきっかけにもなる。それにより地域をとりまく課題が部分的に解決に向かう可能性が高まる。

結論

以上の理由から、生涯教育を充実させることで、地域を活性化できる人材が増え、さらに地域内のネットワークが充実し、地域がさらに活性化する。

吟味

学校教育と生涯教育は、学ぶ意味が異なるところも多い。ふたつの教育をどのように接続させるのかも課題となるだろう。(821文字)

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