2019年 上智大学編入学試験 文学部・新聞学科 小論文 解答例

議論の整理(要約)

私たちの生活のなかにはさまざまな転換期がある。個人レベルで言っても、転職する、住まいを変える、結婚するなど、人生の転換期と言える出来事が起こりうる。さらに国家レベルでも、西洋化の幕開けである明治維新、軍国主義の終わりを意味する第二次世界大戦の敗戦、さらには、高度経済成長期、就職氷河期も、日本の社会が大きく変わる転換期と言える。そして世界レベルの転換期となるのが新型コロナウィルスの感染拡大である。個人や国家はもちろん、世界全体にさまざまな物事のあり方を問いなおしている転換期となりつつある。

問題発見

新型コロナウィルスの感染拡大により、世界はどのような転換期を迎えることになるだろうか。転換期のあとにどのような世界が待っているのだろうか。

論証

新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、これまで自由に行われていた世界各国の往来ができなくなった。今では、部分的に正常化しているものの、まだ規制されているというのが現状である。これまでは、世界はグローバル化しているというのが標準的な考え方であった。しかしながら、新型コロナウィルスの感染拡大をきっかけに、グローバル化よりもそれぞれの国の内側を深く見ることが増えてきた。

グローバル化というのは、絶対的に正しい方向性であり、学生はグローバル人材となることが求められてきた。しかしながら新型コロナウィルスの感染拡大は、グローバル化する世界の危険性を痛感させる結果となっている。そのため、人々が目指すことも、グローバル化よりも国内的なことにシフトするようになるのではないだろうか。海外留学、海外就業、海外起業等は控えめになり、国内さらには地域内における活動をいかに充実させるかが、重視される世の中が訪れると考えた。

結論

新型コロナウィルスの感染拡大は、世界はグローバルからドメスティックな方向にシフトさせる、転換期となると私は考えた。

吟味

世界がグローバルからドメスティックな方向にシフトすることで、大学における私たちの学びや、就職活動に対する考え方も、大きく変わってくると思われる。(865文字)

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