問1.
■設問
下線(1)「後者の側面=(グローバリゼーションが取引の可能性を世界的に拡大する側面)については、原則的に推進することが、合意されている」理由を、本文の内容に照らして、150字以内で述べなさい。
■答案構成
結論・根拠 → 損失は少数の人に集中するのに対し、利益は多くの人にもたらされるから
■答案
結論・根拠 → 損失は少数の人に集中するのに対し、利益は多くの人にもたらされるから
その理由は、それにより利益を被る人の方が多いため利益の方を優先するからである。確かに「後者の側面」は競争を巻き起こし、渦中にいる人が大きな損失を被るおそれもある。だが、その周囲にいる人には概ね利益をもたらし、その利益は周囲にいる人に広く薄くもたらされるのに対し損失は少数の人だけに集中するからである。(150字)
その理由は、それにより利益を被る人の方が多いため利益の方を優先するからである。確かに「後者の側面」は競争を巻き起こし、渦中にいる人が大きな損失を被るおそれもある。だが、その周囲にいる人には概ね利益をもたらし、その利益は周囲にいる人に広く薄くもたらされるのに対し損失は少数の人だけに集中するからである。(150字)
問2.
■設問
下線(2)「グローバリゼーションの対極にある保護主義こそ、我々が抗し、戦わなければならない相手なのです」という主張に対して、賛成もしくは反対の立場を明示したうえで、その理由についてあなたの考えを400字以内で述べなさい。
■答案構成
結論1・根拠1 → 賛成・保護主義はより低所得の国や地域の人々に打撃を与えるから
論証1・結論の吟味1→ 関税の役割と保護の程度
論証2・結論の吟味2 → グローバリゼーションによるデメリットとその対策
結論2・根拠2 → 賛成・地球上の人間すべての利益のため
■答案
結論1・根拠1 → 賛成・保護主義はより低所得の国や地域の人々に打撃を与えるから
私は筆者の主張に賛成する。なぜなら、筆者の言うように、自国や自分の所属地域の利益を優先し保護政策をとると、より低所得の国や地域の人々に大きな打撃を与えるからである。それは筆者の挙げた複数の具体的な事例から明らかである。その結果、世界レベルの格差がますます拡大してしまう。
論証1・結論の吟味1→ 関税の役割と保護主義
確かに、自国の産業を守るために関税は大きな役割を果たす。特に食糧など国民の生命に直接関わる産業に関してはある程度の保護は必要であろう。だが、それが過度になると同じ地球上に暮らす人々の生命の危機を招いてしまうこともある。
論証2・結論の吟味2 → グローバリゼーションによるデメリットとその対策
また、確かにグローバリゼーションには敗者が大きな損失を被るという側面がある。筆者のいうように、「敗者に相応の補償を与え、価値観の同一化に留意」することも必要であろう。
結論2・根拠2 → 賛成・地球上の人間すべての利益のため
以上のようなことに留意しながら、地球上の人間すべての利益のために、過度の保護主義を排し、グローバリゼーションを推進していくべきであると考える。(398字)
私は筆者の主張に賛成する。なぜなら、筆者の言うように、自国や自分の所属地域の利益を優先し保護政策をとると、より低所得の国や地域の人々に大きな打撃を与えるからである。それは筆者の挙げた複数の具体的な事例から明らかである。その結果、世界レベルの格差がますます拡大してしまう。
確かに、自国の産業を守るために関税は大きな役割を果たす。特に食糧など国民の生命に直接関わる産業に関してはある程度の保護は必要であろう。だが、それが過度になると同じ地球上に暮らす人々の生命の危機を招いてしまうこともある。
また、確かにグローバリゼーションには敗者が大きな損失を被るという側面がある。筆者のいうように、「敗者に相応の補償を与え、価値観の同一化に留意」することも必要であろう。
以上のようなことに留意しながら、地球上の人間すべての利益のために、過度の保護主義を排し、グローバリゼーションを推進していくべきであると考える。(398字)
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