■ 設問
次の文章を読み,それぞれの問いに答えなさい。
(略)
3. 現代世界において平和を実現するためには,キリスト教からはどのようなことがなされるべきだと考えるか?
■ 答案構成
議論の整理→ 暴力の連鎖への懸念
問題発見→ 平和を実現するためになすべきこと
論証→ 「非暴力」の世界の実現
解決策or結論→ 続けることこそ力になる
解決策or結論の吟味→ 報復の連鎖を打ち切る
■ 答案
議論の整理→ 暴力の連鎖への懸念
世界平和の日に福者パウロ六世は,カトリック信者だけではなく,すべての人々にむけて「平和こそ人類の発展のために必要な唯一の道」だと断言した。そして現代においても,いつ起こるかわからない散発的な世界大戦に直面し,暴力は報復を生み,莫大な資源は使われるべき場所ではなく軍事目的のために使われる。その結果,少数の軍人だけに利益をもたらす殺し合いの連鎖が起こり,最悪の場合,多くの人々に身体的,精神的な死がもたらされることに強く懸念を抱いている。
問題発見→ 平和を実現するためになすべきこと
では,現代世界において平和を実現するためにはキリスト教からは何をすべきなのか。
論証→ 「非暴力」の世界の実現
それは,平和を実現するために「非暴力」の世界へと導くことと,何より平和を愛する心を持ち続けなければならないという事だと考える。これは人と人との関係であっても,社会的な関係であっても,国際的な国と国との関係であっても同じことだ。「非暴力」の世界が実現すれば,それぞれの間に対話が生まれ話し合いがなされる。対話する相手を知ることになる。相手も悲しみ,傷つき,涙を流す同じ人間なのだと知ることこそ平和への第一歩なのである。
解決策or結論→ 続けることこそ力になる
だが,このように「非暴力」の考えを広める活動をし,祈りを捧げても,世界には数多くの平和を脅かす争いが絶えない。ときとして無力感に苛まれることもある。それでも世界平和を声高に叫び,祈り,続けてゆくことが重要なのだ。
解決策or結論の吟味→ 報復の連鎖を打ち切る
そして暴力の被害者が報復の誘惑に打ち勝ち,「非暴力」を訴えるならば,平和構築の確かな担い手になるのだと考える。
世界平和の日に福者パウロ六世は,カトリック信者だけではなく,すべての人々にむけて「平和こそ人類の発展のために必要な唯一の道」だと断言した。そして現代においても,いつ起こるかわからない散発的な世界大戦に直面し,暴力は報復を生み,莫大な資源は使われるべき場所ではなく軍事目的のために使われる。その結果,少数の軍人だけに利益をもたらす殺し合いの連鎖が起こり,最悪の場合,多くの人々に身体的,精神的な死がもたらされることに強く懸念を抱いている。
では,現代世界において平和を実現するためにはキリスト教からは何をすべきなのか。
それは,平和を実現するために「非暴力」の世界へと導くことと,何より平和を愛する心を持ち続けなければならないという事だと考える。これは人と人との関係であっても,社会的な関係であっても,国際的な国と国との関係であっても同じことだ。「非暴力」の世界が実現すれば,それぞれの間に対話が生まれ話し合いがなされる。対話する相手を知ることになる。相手も悲しみ,傷つき,涙を流す同じ人間なのだと知ることこそ平和への第一歩なのである。
だが,このように「非暴力」の考えを広める活動をし,祈りを捧げても,世界には数多くの平和を脅かす争いが絶えない。ときとして無力感に苛まれることもある。それでも世界平和を声高に叫び,祈り,続けてゆくことが重要なのだ。
そして暴力の被害者が報復の誘惑に打ち勝ち,「非暴力」を訴えるならば,平和構築の確かな担い手になるのだと考える。(626字)
コメントを残す