上智大学 文学部 特別入試 志望理由書 提出例(小此木潔ゼミ向け)

■ 議論の整理

近年、「前代未聞」の出来事や「観測史上初」の天災が頻発し、それを報道するジャーナリズムの在り方にも批判が集中し、再考が迫られている。最近では新型コロナウィルスに関する休校要請や外出自粛要請等の政策そのものへの疑念や不透明感とともに、インフルエンザや他の疾病や事故による死亡者数は発表しないのに、新型コロナウィルスの感染者数の推移は詳細に発表するといった報道のあり方や情報の質の問題を疑問視する声も多い。

■ 問題発見

今日、インターネットメディアの隆盛により、報道は従来の一方向性な性格を失い、その拡散のスピードや影響力も大きく様変わりした。そのような時代にあっても、政策報道に携わるマスメディアの役割と責任は大きい。情報の歪曲や誤報による被災や事故の甚大化、報道による偏見や差別の助長、 事実の隠蔽による悲劇を繰り返さないためにも、ジャーナリズムに関わる者は、災害や事故の後にも真相に迫るために、報道内容の検証と分析を行う必要があるだろう。

■ 論証

そこで、2011年に起きた東日本大震災による、原発史上最大級の事故であった福島原発事故に関する新聞各社とテレビ局各社の報道の課題を整理・分析してみたい。具体的には、各局・各紙がどのような専門家を選定してどのくらいの量で報道したか、そして事故や被災の経過とともにその方向性や内容がどのように変化していくのかを、いくつかの項目を立てて概観したい。それを踏まえて、各紙・各局の報道の傾向や問題点を洗い出したい。

■ 結論

上記の研究を通して、今一度、政策報道に関わるマスメディアの中立性の問題や、「誰のためのメディアなのか」という問いに迫りたい。矢内※が指摘するように、メディアがある一面を切り取り、フィルターを通したものが「現実」として作り出されるという側面があるからだ。そのことをジャーナリズムに携わる者や市民が意識することによって、マスメディアのあり方を問い直す契機となると私は考えている。

■ 結論の吟味

上述の問題を追及していくために、政策報道とマスメディアの役割についての貴重な研究を重ねている貴学の小此木潔教授のゼミに入会し、学ぶことを強く希望している。

※1 矢内真理子, & ヤナイマリコ. (2017). 福島原発事故における週刊誌報道の言説構造: テレビ・新聞への批判の視点. 評論・社会科学= Social science review, (121), 55-79.

※2 小此木潔. (2015). 原発事故 「吉田調書」 の核心と報道. コミュニケーション研究, (45), 1-24.

 

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