慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(加藤眞三研究会向け)

■ 議論の整理・・・

近年の医療進歩により、急性疾患の治癒率は大幅に上がり、次の段階として、現代は生活習慣病やがん、代謝疾患、自己免疫疾患などの慢性疾患への注目が集まっている。急性疾患は大病院等で疾患が治癒され終了となるが、慢性疾患においては、患者は疾患を抱えつつ日常生活を送らなければないないため、疾患との付き合い方が重要である。慢性疾患の治療の場は日常生活であり、主導権は医療者でなく、患者にある。また、医療者と患者は相互参加の関係であり、医療者と患者の協調作業が求められる。加藤 眞三教授は著書※の中で、慢性疾患や終末期の患者との関係性について研究されている。

■ 問題発見・・・

では、慢性疾患や終末期の患者に対して、看護師はどのようなケアや対話をすればいいのでしょうか。

■ 論証・・・

まず最初に考えられるのは疼痛管理であろう。医師などの他の医療者よりも、看護師が患者と接する機会は多いので、患者の疼痛をより詳細に評価できる。痛みの性状やどのような動作や姿勢で痛みが増強するのか、またどの程度痛みを軽減して欲しいのかなど患者と密にコミュニケーションを取ることで、得られる情報がある。疼痛を正確に評価できれば、医療・ケアチームで適切な治療が決定できる。一方で、終末期医療においては精神的ケアも必要である。悲嘆のケアをすることで、少しでも安楽な状態で意思決定できるように手助けする。患者の人生観や価値観を踏まえ、どのような最終段階を迎えたいかを共に考えていく。そのためには、日頃の十分なコミュニケーションが重要である。多職種で連携し、身体的・精神的なケアをしていくべきである。

■ 結論・・・

そこで、私はただ疾患をコントロールするだけでなく、精神的ケアを含めた全人的医療を提供で切るようになりたい。加藤 眞三教授に師事することで、患者

と医療者の対話を重視した新しい終末期ケアを学ぶことができると考えている。

■ 結論の吟味・・・

したがって、終末期ケアを学ぶためには慶応義塾大学看護医療学部が最も適していると考えられ、入学を志望している。

 

※加藤眞三(2014)「患者の力:患者学で見つけた新しい医療の姿」『春秋社』

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