慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(深堀 浩樹研究会向け)

■ 議論の整理・・・

近年、日本は急速に少子高齢化が進んでいる。2025年には団塊の世代が後期高齢者に達すると見込まれている。国力の低下と高齢化のさらなる進行が懸念されている。日本人の平均寿命は男性が80歳、女性が86歳であり、世界で有数の長寿国と言わている。また、合計特殊出生率は1.4程度であり、非常に低い状態である。このような急激な少子高齢化の中で、社会保障や医療現場には多くの問題が存在する。高齢者に対する老年看護においては、病気を未然に防ぐ予防医学や今だ確立した治療法がない認知症に対する向き合い方や必ず訪れる終末期において必要なケアなど様々な議論が盛んである。貴学の論文※1※2では老年看護に対して、QOLの向上を目指して、様々な研究をされている。※1論文では転落防止用のベッドの柵の意外な危険性について提言している。また※2論文ではそれぞれの患者の健康状態に応じた看護ケアを研究されている。

■ 問題発見・・・

では、高齢化が進行する日本において必要とされる看護とは何であろうか。

■ 論証・・・

老年看護では患者の疾患に対する医療だけでなく、一人一人の社会的・心理的な状況を踏まえて、包括的なケアを提供することが必要であると考える。高齢者の疾患は治りずらく、骨折等では寝たきりの原因になりかねないので、疾患を予防することが重要である。寝たきりになれば、せん妄や認知症、褥瘡などのリスクが上昇し、QOLの低下につながるからである。予防に際しては、多職種によるチーム医療がが必要であり、患者と家族を中心に看護師、医師、介護士、理学療法士、栄養士薬剤師、ケアマネージャーなどが情報を共有しそれぞれの専門性を発揮して、患者が最後まで自分らしく過ごせることをサポートするべきである。

■ 結論・・・

以上より、老年看護においては患者一人一人に合わせて、多職種連携でケアを提供するべきである。できるだけ疾患を予防し、罹患した場合の治療ではQOLを考慮して治療方針を決定し、最期までその患者らしく過ごせることを目指すことが重要である。

■ 結論の吟味・・・

深堀 浩樹教授に師事することで、今後必要とされる老年看護について学び研究できると考え、慶應義塾看護医療学部への入学を志望している。

 

 

※1深堀, 浩樹.(2018)「意外に知られていない高齢者の事故 本当は怖い○○の話(第8回) 本当は怖い”ベッド柵”の話」看護技術   64(9) 897-901

 

※2山縣, 千尋, 西川, 裕理, 奥村, 朱美, 那須, 佳津美 and 深堀, 浩樹(2018)「【老年医学(下)-基礎・臨床研究の最新動向-】 老年看護学 さまざまな健康状態に応じた高齢者の看護」日本臨床   76(増刊7 老年医学(下)) 711-716

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