慶應義塾大学 看護医療学部 AO入試 志望理由書 提出例(Aaron Olaf Batty研究会向け) 

■ 議論の整理・・・

近年、グローバル化に伴い、医療現場においても英語の必要性が上がってきている。日本を訪れる外国人の数も日本国籍を持たずに3ヶ月以上の在留資格を持っている在留外国人の数も過去最高になり、必然的に外国人の患者が増えてきているからである。貴学の論文※1※2では英語をはじめとした言語の学習法について主に研究されている。※1論文では、非言語的コミュニケーションを研究されている。※2論文ではインターネットを利用した英語のライティングテストを評価している。

■ 問題発見・・・

では、看護の領域においても英語は必要であろうか。

■ 論証・・・

看護師において、英語が必要な場面は主に三つあると考える。一つ目は外国人の患者が来院したときである。外来受診であれば、患者と接する時間は短く、コミュニケーションが必要なことは比較的少ないと思われる。しかし、入院患者の場合は、一日中病棟におり、身の回りの世話や処置をする中で、英語を用いたやり取りが必要になる。必ずしも、医療英語に対応した通訳士がいるとも限らず、また翻訳アプリを用いたコミュニケーションでは、時間も労力もかかってしまう。英語がある程度使えれば、スムーズに病棟業務ができると考えられる。二つ目は英語論文を読むときである。医療の世界では英語が標準語であり、最新の知見を得るには、英語論文を読める必要がある。最新の英語論文が日本語に公式に翻訳されるには年単位の時間がかかるからである。翻訳アプリはアプリを使えば、ある程度は読めるが、やはり正確性には欠けることが予想される。三つ目は、大学院に進む場合である。看護師においても、大学院に進学し、修士課程を取る人が増加しており、入学試験として英語を課されることが多いからである。看護師が大学院に行くメリットは教員として働くことができる事、研究に専念しやすい事や臨床に戻った際に大学院で培った研究の視点を持つことができる事などが挙げられる。

■ 結論・・・

今後さらに、医療現場における英語の需要は上がってくると予想され、看護師にも医療の専門用語を含め、英語の習得が必要である。

■ 結論の吟味・・・

Aaron Olaf Batty准教授に師事することで、看護英語を学ぶことができると考え、慶應義塾看護医療学部への入学を志望している。

 

※1Batty, A. O. (2018). Investigating the impact of nonverbal communication cues on listening item types. In E. Wagner & G. J. Ockey (Eds.), Assessing L2 listening: Moving towards authenticity (pp. 161–175). Philadelphia: John Benjamins.

※2Brunfaut, T., Harding, L., & Batty, A. O. (2018). Going online: The effect of mode of delivery on performances and perceptions on an English L2 writing test suite. Assessing Writing, 36, 3–18.

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