■ 議論の整理・・・
近年、日本においても急速にグローバリゼーションが進行している。日本には、定住している外国人、旅行、留学や研修などで一時的に訪日している外国人、もともと住んでいる日本人が暮らしている。特に大阪などの関西地方の都市は観光地として、外国人から人気を博しており、その地域では医療現場に外国人患者が多い傾向にある。しかし、日本では外国人への理解が低いことが問題になっている。外国人は言語の違いだけでなく文化が異なり、価値観や生活様式が違うことで、様々なストレスを抱えていることが想定される。看護師はこれらを理解し、寄り添いケアすることが求められている。浅川 翔子先生の論文※では、外国人患者のケアを通して異文化間看護能力を研究されている。
■ 問題発見・・・
グローバリゼーションの中でこれからの看護に必要なことは何でしょうか。
■ 論証・・・
多様な文化や考え方を受け入れ、尊重する姿勢が最も重要である。例えば、アメリカ人の患者の入院管理をしていると、直接的な感情表現に戸惑うこともあるかもしれない。しかし、多様な文化や価値観が存在することを知っていれば、適切に対処できると考えられる。また食文化も宗教や地域によって大きく異なるので、事前に知っていれば不要なトラブルを避けることにもつながる。
もちろん語学力は必要であるが、近い将来にリアルタイムに正確な翻訳ができる技術が実現されることが予想され、語学の優先順位は低いと考えられる。それよりも、文化や価値観を広く学ぶことが優先されるべきである。
■ 結論・・・
以上より、語学力を磨くだけでなく、多様な文化や価値観を受け入れられるように広く教養を身に着けることが必要であると考える。看護技術も含めて学ぶことは無数にあり、日々勉強する姿勢が重要である。
■ 結論の吟味・・・
浅川 翔子先生に師事することで、グローバリゼーションに対応した看護の技術について学び研究できると考え、慶應義塾看護医療学部への入学を志望している。
※浅川翔子(2017). 外国人患者のケアに携わる救急外来看護師の異文化間看護能力に関わる要因の分析.修士論文.
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