■ 議論の整理・・・
五大疾病とは厚生労働省が対策に重点的に取り組むべきとして指定していた「ガン」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」の4種類の疾患(四大疾病)に加えて、あらたに「精神疾患」が加えられた5種の疾病を指す。五大疾患の中で精神疾患が最も多く、精神科を受診する人は増加傾向にあり、国民の40人に1人が精神疾患のために受診していると言われている。精神疾患の増加に伴い、精神看護・医療も変化を求められている。吉永 新子先生の論文※では在日留学生の異文化適応、精神的健康、ソーシャルサポートと自己効力感の関連について研究されている。
■ 問題発見・・・
これからどのような精神看護・医療が求められているのでしょうか。
■ 論証・・・
精神看護・医療ではコミュニケーションが重要であると考える。患者が発信したメッセージから気持ちや意図を正確に把握し、看護師自信の気持ちや意図を簡潔に患者に伝えることを心がけることで、相互理解が成立する。発達障害、認知症、統合失調症などの患者はメッセージの発信が困難になり、円滑な意思疎通ができない場合がある。また薬の副作用などにより、はっきりとした発音ができないこともある。メッセージの受け手は表情や語調や行動などの非言語的表現にも注意を払うことが必要である。またメッセージの送りては表情や口の動きが伝わるようにマスクを取り、短い言葉ではきはきと話すなどの工夫が重要である。また、図や文字を用いた筆談も効果的である。対人関係への漠然とした不安から人とのかかわりを避け、孤立を好む患者に対しては、看護師が安全、安心で敵ではないことを理解してもらうことが必要である。相手の緊張をほぐし、アイコンタクトや向き合い方を工夫するべきである。
■ 結論・・・
このようにコミュニケーションを積極的に取ることで、患者の不安を軽減し、より良い治療につなげることができる。
■ 結論の吟味・・・
吉永 新子先生に師事することで、精神看護について多角的に学び研究できると考え、慶應義塾看護医療学部への入学を志望している。
※吉永 新子.「在日留学生の異文化適応、精神的健康、ソーシャルサポートと自己効力感の関連」.修士論文,2019年
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