■ 英語 第二段階 「文法・語法」(1ヶ月目〜3ヶ月目・1日2時間)
文法については、中学レベルから始めることを前提とすると、まず確認していただきたいのが「くもんの中学英文法」の後ろの青い冊子のテストをどれぐらいの正答率でこなすことができるかについてである。
その上で、全問合格でなければ、くもんの中学英文法の内容についてノートでまとめつつ、毎日テスト演習を繰り返ししていただき、まずはこの冊子で満点を取れるようにしていただきたい。ここまでについては1日2時間学習すれば、1週間程度で可能だろう。
次に、難関高校入試向けの教材である「くもんのハイレベル中学英文法」を3週間程度でやっていただくことになる。これは、1日見開き5ページ+昨日と一昨日の復習をしながら進めていけば良い。
基礎的な文法の勉強としては、最後に「小森の英文法講義」を行えば良い。1000問ほどあり、解説は極めて丁寧なのでおすすめだ。1日30問程度をこなし、昨日と一昨日の全問解き直しを忘れずに行うと良いだろう。
ここまで終わったら、最後には語法の練習として、「英検1級・準1級・2級語彙・イディオム問題集」を行えば良い。これらは500問ずつなので、1日15問ずつ+昨日と一昨日の全問解き直しが必要になる。またこれさえも終わった場合には、毎日学習会の「10分野別SFC過去問・語法文法問題」を行うことをおすすめする。入試の実戦に即した読解型の語法問題の対策もこれで十分だ。
基本的にSFCはじめ慶應の英語に於いては、文法問題はほとんど出てこない。(文法は全体の10%にも満たない。)にもかかわらず、文法問題を丁寧に行う理由としては、第三段階の英文解釈をスムーズに進める目的がある。そのため文法問題には入れ込みすぎず、まして文法書を買うなどすることもなく、毎日学習会の「10分野別SFC過去問・語法文法問題」が終わった後は素早く英文解釈に移った方が良い。
SFCの語法問題については、下記ジャンルがあるが、それぞれの対策方法は以下の通りである。
文法(語法)問題
→ 小森の英文法講義や英検の1級・準1級・2級の語彙・イディオム問題集を行えば良い。
語源から類推する問題
→ 接頭辞・接尾辞・語幹表から語源を特定し、単語の意味を類推できるようにする。
熟語の成り立ちから類推する問題
→ それぞれの単語の意味を調べ、なぜその単語の組み合わせでその熟語の意味を形成するのか考える。
特定段落の内容から(文脈から)考える問題
→ これは解説に従い、量をこなすだけの問題。80%以上がこうした問題である。
言葉のイメージ(ネガティブ・ポジティブ)から考える問題
→ ネガティブ・ポジティブな接頭辞を意識しながら読む。
前置詞の意味が重要な問題
→ ネイティブ・スピーカーの前置詞を読み、前置詞の本質的な意味を理解する。
文中の言葉の置き換えの言葉が入る(対比による書き換えも含む)問題
→ 前後の文章の中で構造的に空欄部と対比になっている単語を特定し、その単語の反対語を指定する。
特定段落以外の内容から考える問題
→ 前後の段落の内容を把握した上で全体として何を言っているかを一段落一行要約でまとめる。
接続詞(または、それに準ずる副詞)を選ぶ問題
→ 接続詞について習熟すれば良い。
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