議論の整理
私が神戸大学法学部法律学科を志望する理由は、栗栖 薫子先生の研究分野である国際関係論を手がかりに、社会の問題を感情的な賛否ではなく、制度の目的と根拠から考える力を身につけたいからである。法学は条文を覚えるだけの学問ではなく、人々の自由、取引、責任、紛争解決をどのように支えるかを検討する学問だと考えている。高校で社会科の探究に取り組む中で、同じ出来事でも立場によって見え方が変わり、結論だけを急ぐと当事者の納得や将来への影響を見落とすことに気づいた。神戸大学で法律学を基礎から学び、国家や国際社会の対立と協調を具体的な社会の課題と結び付けて考えたい。
問題発見
私の問題意識は、制度が存在していても、その意味を理解しなければ適切に使えないという点にある。国際ニュースを追う中で、正義や利益だけでは説明できない複雑な対立に関心を持った経験があり、そこで私は、問題を解くには事実関係、関係者の権利、手続、社会的影響を分けて整理する必要があると感じた。これまでの学習では、ニュースを見て意見を述べることはできても、なぜその制度が正当化されるのか、どの範囲で限界を設けるべきかを十分に説明できなかった。国際関係論を学ぶことは、この弱さを克服する道になる。現実の問題を単純化せず、対立する利益を比較しながら判断する力を養いたい。
論証
栗栖 薫子先生の研究内容に基づいて学びたいのは、安全保障、国際制度、外交、相互依存の中での意思決定を一つの視野の中で扱う方法である。法的な議論では、結論の正しさだけでなく、そこに至る理由、反対意見への応答、制度が実際に運用されたときの影響が問われる。入学後は、憲法、民法、刑法、商法、行政法、国際関係に関する基礎科目を丁寧に学び、判例や資料を読む力を鍛えたい。その上で、国際関係論に関する公開情報で確認できる専門分野を出発点に、自分の経験から生まれた問いを学術的な問いへ発展させる。単なる感想ではなく、根拠を示して議論できる姿勢を身につけたい。
解決策or結論or結果
入学後の具体的な目標は、法律を社会の中で働く仕組みとして理解することである。少人数の演習では、事実を正確に整理し、どの規範を使うべきかを考え、異なる立場からの批判にも答えられるように訓練したい。また、経済や政治、歴史の知識も合わせて学び、制度が現実の人々に与える影響を広く捉えたい。将来は、行政、企業の法務、公共政策に関わる仕事などを通じて、対立を力で押し切るのではなく、透明な手続と説明によって信頼を作る人材になりたい。神戸大学法学部での学びを、その基盤にする。
解決策or結論or結果の吟味
もっとも、法律学の議論は、条文や理論だけで社会を完全に解決できるものではない。制度を厳格に適用することが公平を生む場合もあれば、個別事情への配慮を欠く場合もある。逆に柔軟さを重視しすぎれば、予測可能性や平等が損なわれる危険がある。だからこそ私は、国際関係論を学ぶ際に、制度の有効性だけでなく、限界、反対意見、運用上の負担まで吟味したい。過去の経験から生まれた問題意識を大学で鍛え、将来は社会の複雑な対立に対して、根拠ある提案と誠実な説明を示せる人間へ成長したい。
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