熊本県立大学 総合管理学部総合管理学科 一般入試前期日程 2017年度 小論文過去問解説(公共部門の雇用と地方公務員)
問1【解説】
設問文
問題2 資料2-1および資料2-2は、日本の国家公務員の在職状況(年齢別人員構成)等に関する資料である。資料2-1および資料2-2から読み取ることができる現在の課題について、300字以内で書きなさい。
課題文・資料の要点
資料は、国家公務員の年齢構成や在職状況を示し、組織の高齢化、若年層の不足、知識継承、将来の人材確保の課題を読み取らせるものと考えられる。答案では、単なる数値説明ではなく、行政サービスへの影響まで述べる。
設問条件の判定
- 制限字数: 300字以内
- 意見論述の要求: なし
- 選択テンプレート: 自由形式
- 判定根拠: 資料から読み取れる課題を説明する問題である。
解答プロセス
設問要件は、国家公務員の年齢構成から現在の課題を読み取り、行政組織への影響を300字以内でまとめること。
問1【解答】
資料から読み取れる課題は、国家公務員の年齢構成に偏りがあり、将来の行政運営に必要な人材を安定して確保しにくくなることである。中高年層が多く若年層が少ない場合、退職が集中した時に専門知識や実務経験の継承が難しくなる。また、少人数で複雑な政策課題に対応するため、職員一人当たりの負担も増えやすい。行政には、災害対応、社会保障、デジタル化など継続性と専門性が求められる。したがって、採用、研修、働き方改革を通じて、若い人材を確保し、経験を組織内に引き継ぐ仕組みを整えることが課題である。
字数カウント: 240字
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問2【解説】
設問文
問題3 資料3-1および資料3-2は、地方公共団体における公務員採用の動向に関する資料である。資料3-1および資料3-2を読んで、以下の(1)および(2)の問いに答えなさい。(1) 近年、一部の地方公共団体では、どのような意図のもと、どのような採用試験が実施されているか、120字以内で書きなさい。(2) 今後、地方公共団体はどのような能力を有する人材を求めていくべきであるか、あなたの考えを400字以内で書きなさい。
課題文・資料の要点
地方公共団体は、人口減少、行政課題の複雑化、民間との人材競争に直面している。採用では、多様な人材を確保するために、人物重視、民間経験者採用、専門職採用などが行われると考えられる。
設問条件の判定
- 制限字数: (1)120字以内、(2)400字以内
- 意見論述の要求: (1)なし、(2)あり
- 選択テンプレート: (1)自由形式、(2)5STEPs法
- 判定根拠: (1)は資料説明、(2)は今後必要な人材像についての意見論述である。
解答プロセス
- STEP1 要件確認: 設問が求める「(1)採用試験の意図と内容」と「(2)今後求める人材の能力」を、指定字数内で分けて答える。
- STEP2 問題設定: 地方公共団体は人材不足と課題の複雑化に対応する必要がある。
- STEP3 論証: 必要なのは、法令知識だけでなく、地域課題を発見し、多主体と協働する能力である。
- STEP4 解決策: データ活用、対話、調整、実行力を持つ人材を求めるべきである。
- STEP5 吟味: 即戦力だけでなく、公共性と公平性を理解する姿勢も不可欠である。
問2【解答】
(1) 近年の一部自治体では、多様な人材を確保するため、筆記試験中心ではなく、面接、集団討論、民間経験者採用など人物や実務能力を重視する採用試験が行われている。
字数カウント: 79字
(2) 今後の地方公共団体は、地域課題を発見し、多様な主体と協働して解決できる人材を求めるべきである。人口減少、高齢化、災害、財政制約などの課題は、行政だけで完結しない。住民、企業、NPO、学校、医療福祉機関と連携しなければ、実効性のある政策は作れない。
そのため、第一に必要なのは対話力である。住民の不満や要望を単に処理するのではなく、背景にある生活上の困難を聞き取る力が求められる。第二に、データを読み政策に生かす力も必要である。人口動態や財政状況を踏まえなければ、思いつきの施策になる。第三に、公平性を守る倫理観が重要である。地域の声を聞くほど、特定の集団だけを優遇しない判断力が問われる。
地方公務員には、前例を守る力だけでなく、地域の変化に合わせて制度を組み替える力が必要である。
字数カウント: 342字



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