熊本県立大学 総合管理学部総合管理学科 一般入試前期日程 2015年度 小論文過去問解説(児童虐待と早期発見)
問1【設問文】
問題1 資料1の英文を読んで、以下の問1から問3に答えなさい。問1 下線部1 the school はどのように対応したのか、日本語で答えなさい。問2 下線部2の全国の児童相談所長らが集まった会議で最も重要であると強調されたことは何か、20字以内の日本語で答えなさい。問3 下線部3を日本語に訳しなさい。
問1【解説】
資料1は、児童虐待を防ぐには早期発見が重要であり、学校、児童相談所、自治体、医療機関などの連携が必要だと述べる。中学2年生が父親から虐待を受けた事例では、学校は顔のあざに気づいていたが、地域の児童相談所へ通告しなかった。
問1【解答プロセス】
- 議論の整理: 英文は、虐待対応の最優先事項を「子どもの安全」とする。
- 問題発見: 学校の不対応と、関係機関の連携不足が焦点である。
- 論証: 早期の兆候を見つけ、実効的な協力につなげる必要がある。
- 結論: 学校だけで抱えず、児童相談所へ通告すべきだった。
- 吟味: 個人の努力ではなく、組織間連携の問題として読む。
問1【解答】
問1 学校は被害生徒の顔のあざに気づいていたが、地域の児童相談所に通告しなかった。
問2 関係機関の実効的連携。
問3 子育て中の親が孤立するのを防ぐための対策が取られるべきである。
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問2【設問文】
問題2 資料2-1から資料2-4は、日本の児童虐待に関する統計である。これらの資料をすべて使ったうえで、児童虐待について何が読み取れるのか、300字以内で答えなさい。
問2【解説】
資料2は、児童虐待相談件数、主な虐待者、警察が検挙した事件、被害児童の年齢や加害者との関係を示す。相談件数は長期的に増加し、虐待は可視化されてきた。虐待者は実母・実父など親が中心であり、死亡事件では年少児が被害に遭いやすい。警察検挙事件も増加傾向にある。
問2【解答プロセス】
- 議論の整理: 四資料すべてを使い、相談件数、虐待者、死亡事件、年齢を整理する。
- 問題発見: 児童虐待は家庭内部で起こりやすく、外部から見えにくい。
- 論証: 相談件数と警察検挙の増加、親による虐待、幼い子の危険を示す。
- 結論: 早期発見と家庭支援を同時に進める必要がある。
- 吟味: 件数増加を単純な悪化だけでなく、通告・把握の増加とも見る。
問2【解答】
資料から、児童虐待は相談件数、警察が検挙した事件の双方で増加しており、社会的に深刻化、または可視化が進んでいることが読み取れる。主な虐待者は実母や実父など親が中心で、虐待は家庭の内部で起こりやすい。さらに、死亡事件では幼い子どもの割合が高く、抵抗や相談が難しい年齢ほど危険が大きい。したがって、早期発見と親の孤立防止が重要である。
字数カウント: 165字
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問3【設問文】
問題3 資料3-1から資料3-3は、児童虐待を防ぐために個人または周囲の人ができることや行政の対策などが述べられている。これらの資料を使って、児童虐待を防ぐためにどのような対策を講じればよいのか、重要と思うものを一つあげ、その理由も含めて300字以内で述べなさい。
問3【解説】
設問は、虐待防止策を一つ選び、その理由を述べる問題である。資料1・2からは、親の孤立、関係機関の連携不足、幼い子の危険が見える。対策としては、学校・医療機関・児童相談所・地域が早期兆候を共有し、親が相談しやすい仕組みを作ることが有効である。
問3【解答プロセス】
- 議論の整理: 設問は「重要な対策を一つ」と「理由」を求めている。
- 問題発見: 虐待は家庭内で起こりやすく、親の孤立が背景になりやすい。
- 論証: 学校や医療機関が小さな兆候を見つけ、相談につなげる。
- 結論: 関係機関が連携する地域相談体制を整える。
- 吟味: 親を責めるだけでなく、孤立を防ぐ支援として位置づける。
問3【解答】
最も重要な対策は、学校、医療機関、児童相談所、自治体が小さな虐待の兆候を共有し、早期に家庭支援へつなげる仕組みを作ることである。資料では、学校があざに気づきながら通告しなかった事例が示されていた。また、虐待者は親が多く、死亡事件では幼い子の危険が大きい。親を孤立させず、子育て相談や訪問支援につなげれば、虐待が重大化する前に介入できる。
字数カウント: 168字



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