議論の整理
私が横浜市立大学国際教養学部国際教養学科を志望する理由は、有馬 斉先生の公式プロフィールで確認できる倫理学、生命倫理、医療をめぐる哲学的課題の研究を手がかりに、生命に関わる判断を社会がどのように議論すべきかを学びたいからである。国際教養学部で哲学、倫理学、医療と社会、公共的な議論の方法を横断して学び、個人の尊厳と社会的ルールの関係を考えたい。
問題発見
高校で終末期医療について調べた時、本人の意思を尊重することと、弱い立場の人を社会が守ることの間に難しい緊張があると感じた。治療の中止、死をめぐる権利、医療資源の配分といった問題は、感情的な賛否だけでは判断できない。医学的事実、本人の価値観、家族や医療者の責任、法律や制度の限界を整理しなければ、誰かに過度な負担を押しつける結論になり得る。生命倫理を学び、対立する価値を丁寧に扱う力を身につけたい。
論証
有馬先生のプロフィールには、専門が倫理学と生命倫理であり、研究キーワードとして生命倫理、倫理学が示されている。研究分野には哲学、倫理学が確認できる。またプロフィールでは、生命倫理に関する著書や、医療機関の倫理委員会で外部委員を務めていることが紹介されている。これは、抽象的な倫理理論だけでなく、医療現場や社会制度に関わる具体的な判断を検討する研究であり、私が学びたい問いと重なる。
解決策or結論or結果
入学後は、倫理学、生命倫理、法と社会、医療社会学、哲学的議論の方法を学びたい。ゼミでは、終末期医療や患者の自己決定を題材に、自由、尊厳、保護、責任という概念を整理し、異なる立場の議論を比較する。高校で抱いた疑問を出発点に、事例を単純化せず、本人、家族、医療者、制度の関係を検討したい。将来は、医療・福祉政策や倫理審査に関わる領域で、当事者の声と公共的なルールをつなぐ仕事をしたい。
解決策or結論or結果の吟味
この志望では、生命倫理の問題に唯一の正解を急がないことが重要である。個人の自由を重視しすぎれば保護の視点を失い、保護を強調しすぎれば本人の尊厳を損なう可能性がある。倫理学は結論を出さない学問ではなく、どの価値をどの理由で優先するのかを明確にする学問だと考える。有馬先生の研究内容を手がかりに、生命をめぐる難しい判断を誠実に議論する力を横浜市立大学で磨きたい。
字数: 965字



コメントを残す