議論の整理
私が東京大学文学部人文学科を志望する理由は、齋藤 希史先生の研究内容に関わる中国古典詩文、六朝文学、唐宋詩文、漢文脈、東アジア文字世界を手がかりに、言葉、制度、資料、社会の動きを根拠に基づいて考える力を身につけたいからである。高校までの学びでは、関心のある出来事を調べることはできても、対象をどの資料で確かめ、どの概念で説明し、どの限界を認めるべきかを十分に整理できていなかった。私は志望理由、過去の経験、入学後に学びたいこと、将来像を一つの線で結び、確認できる研究内容に沿って学びを深めたい。
問題発見
関心の出発点は、漢詩が中国の古典であると同時に、日本の近代文学や教養にも深く関わることを知り、国境だけでは文学の流れを説明できないと感じた経験である。そこから私が見つけた問題は、漢詩文を国別文学史の枠だけで整理すると、漢字を介して東アジアの人々がどのように読み書きの場を共有し、近代にその関係がどう変わったかを捉えにくいことである。身近な疑問は、感想のままでは研究にならない。資料の成立、言葉の使われ方、制度や社会との関係を分けて考えなければ、表面的な理解にとどまってしまう。だからこそ、大学では専門的な読解と分析の方法を学び、自分の問いを検証可能な形へ鍛えたい。
論証
東京大学文学部人文学科で学ぶ意義は、個別の作品や制度を暗記するだけでなく、資料を読み、概念を比較し、歴史的背景と現在の問題意識を往復しながら考えられる点にある。齋藤 希史先生について公開情報で確認できる中国古典詩文、六朝文学、唐宋詩文、漢文脈、東アジア文字世界は、私の関心を漠然とした興味にとどめず、研究分野に即した学修計画へ結びつける軸になる。専門語を借りるだけで終わらせず、原典、資料、先行研究を丁寧に読み、どの根拠からどこまで言えるのかを自分の言葉で説明できるようになりたい。
解決策or結論or結果
入学後は、中国古典詩文、漢籍読解、東アジア文学交流史を学び、六朝から唐宋にかけての詩賦、文学論、漢文脈が近代日本の表現に与えた影響を研究したい。講義では基礎概念と研究史を確認し、演習では資料の読み方、論点の立て方、反論可能性の吟味を重視したい。これまでの私は、関心のあるテーマを広く調べる一方で、結論を支える根拠を十分に整理できていなかった。大学ではその弱点を克服し、将来は、漢字世界における読む主体と書く主体の変化を丁寧にたどり、東アジアの文学を国別の枠を越えて説明できる研究者を目指す。そのために、読解力、調査力、文章で論理を組み立てる力を段階的に鍛えたい。
解決策or結論or結果の吟味
この志望理由の課題は、人文学科の学びが広く、関心だけを述べると焦点が曖昧になる点である。そのため、齋藤 希史先生の公式プロフィール等で確認できる研究内容を入口にし、確認できない授業名や論文名を根拠として扱わない。現時点の私は専門的な研究手法を学び始める段階にあるが、過去の経験、入学後に学びたいこと、将来像は一つの方向につながっている。根拠を確かめながら、東京大学文学部人文学科で自分の問いを深めたい。
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