議論の整理
私が東京大学文学部人文学科を志望する理由は、市原 靖久先生の研究内容に関わる古典中国語文法、上古中国語、代名詞、伝世文献と竹簡などの出土資料を手がかりに、言葉、制度、資料、社会の動きを根拠に基づいて考える力を身につけたいからである。高校までの学びでは、関心のある出来事を調べることはできても、対象をどの資料で確かめ、どの概念で説明し、どの限界を認めるべきかを十分に整理できていなかった。私は志望理由、過去の経験、入学後に学びたいこと、将来像を一つの線で結び、確認できる研究内容に沿って学びを深めたい。
問題発見
関心の出発点は、漢文の書き下しでは同じように訳される語が、原文では叙述の焦点や発話主体の違いを示していると知った経験である。そこから私が見つけた問題は、漢文の代名詞を日本語訳に置き換えるだけでは、文中で何を指し、話し手の認識や談話の流れをどのように示しているのかを十分に読めないことである。身近な疑問は、感想のままでは研究にならない。資料の成立、言葉の使われ方、制度や社会との関係を分けて考えなければ、表面的な理解にとどまってしまう。だからこそ、大学では専門的な読解と分析の方法を学び、自分の問いを検証可能な形へ鍛えたい。
論証
東京大学文学部人文学科で学ぶ意義は、個別の作品や制度を暗記するだけでなく、資料を読み、概念を比較し、歴史的背景と現在の問題意識を往復しながら考えられる点にある。市原 靖久先生について公開情報で確認できる古典中国語文法、上古中国語、代名詞、伝世文献と竹簡などの出土資料は、私の関心を漠然とした興味にとどめず、研究分野に即した学修計画へ結びつける軸になる。専門語を借りるだけで終わらせず、原典、資料、先行研究を丁寧に読み、どの根拠からどこまで言えるのかを自分の言葉で説明できるようになりたい。
解決策or結論or結果
入学後は、古典中国語文法、上古中国語、出土資料読解を学び、先秦から漢代の文献における人称代名詞と指示代名詞の意味、機能、語用的働きを研究したい。講義では基礎概念と研究史を確認し、演習では資料の読み方、論点の立て方、反論可能性の吟味を重視したい。これまでの私は、関心のあるテーマを広く調べる一方で、結論を支える根拠を十分に整理できていなかった。大学ではその弱点を克服し、将来は、古典語を訳語の対応だけで処理せず、文法と資料の根拠から古代の人々の認識や文章構成を説明できる研究者を目指す。そのために、読解力、調査力、文章で論理を組み立てる力を段階的に鍛えたい。
解決策or結論or結果の吟味
この志望理由の課題は、人文学科の学びが広く、関心だけを述べると焦点が曖昧になる点である。そのため、市原 靖久先生の公式プロフィール等で確認できる研究内容を入口にし、確認できない授業名や論文名を根拠として扱わない。現時点の私は専門的な研究手法を学び始める段階にあるが、過去の経験、入学後に学びたいこと、将来像は一つの方向につながっている。根拠を確かめながら、東京大学文学部人文学科で自分の問いを深めたい。
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