議論の整理
私が東京大学教養学部学際科学科総合情報学コースを志望する理由は、柏原 賢二先生の専門分野として示されている離散数理を手がかりに、交通、通信、学習履歴のような複雑な関係を数学的構造として表し、社会で役立つ最適化へつなげたいからである。離散数理では、グラフ、集合、順序、組合せを用いて、連続量だけでは扱いにくい関係や制約を明確にできる。
問題発見
過去の経験として、文化祭の来場者動線を班で設計した際、混雑を避けるためには通路の広さだけでなく、どの展示を先に見せるか、行き止まりをどう減らすか、案内係をどこに置くかが重要だと知った。表計算で人数を並べるだけでは全体の流れは見えず、会場を点と線のネットワークとして考えると課題が整理しやすかった。この経験から、現実の問題を離散構造に置き換える力を深めたいと思った。
論証
ネットワークの課題は、処理速度やデータ量だけでは解けない。どの点を結び、どの制約を置き、効率性と公平性をどの評価基準で比べるかによって、得られる解の意味は変わる。離散数理は、曖昧な関係を定式化し、膨大な選択肢から妥当な解を探すための基盤になる。公共交通、避難経路、教材推薦のように人の生活に関わる問題では、単に最短や最速を求めるだけでなく、誰にとって使いやすいかも考える必要がある。
解決策or結論or結果
入学後は総合情報学コースで離散数理を学び、ネットワーク最適化と情報構造の定式化を研究したい。具体的には、公共交通や避難経路、学習教材推薦を題材に、グラフ理論や組合せ最適化を用いて、効率性と公平性を両立する設計を検討する。将来は、自治体や教育現場で使われる情報システムの設計に関わり、数学的な厳密さと利用者の実感を結びつけられる研究者・実務者を目指したい。
解決策or結論or結果の吟味
この研究では、きれいな数理モデルを作っても、現実の制約や利用者の行動を取り込めなければ役に立たない危険がある。私は小規模なデータでモデルを作り、仮定がどこまで現実に合うかを検証したい。情報科学だけでなく、利用者調査や制度の理解も重ね、数理的に正しいだけでなく、現場で説明できる最適化を追究したい。
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